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2025年度 第3回 そとでる登録事業者研修会「使える『補助金』『助成金』」開催!
2025年9月12日(金)、今年度 第3回 そとでる登録事業者研修会「使える『補助金』『助成金』」が、20名の登録事業者の参加にて開催されました。
すでに開催した今年度の登録事業者研修会2回が、「身体を使う」(「普通救命講習会」)、「技術を身に付ける」(「介助技術講習会」)内容であったのに比し、今回は「頭を使う」、「知識を身に付ける」内容として企画致しました。
講師は「そとでる」スタッフの吉原が務め、配付資料、投影資料も手作りと、「内製」による研修会となりました。
「使える『補助金』「助成金」」 講 師:世田谷区福祉移動支援センター「そとでる」 スタッフ・吉原 浩一 参加者:20名 時間:18:30~20:00 場所:子育て支援ST梅丘会議室A,B |
開催に際して講師・吉原より、先の「第39回 リハ工学カンファレンス in東京」にて発表した論文、「介護タクシー業界の将来展望:超高齢社会における変革と持続可能性への道筋」(以下、PPT資料4点)の要旨を説明する中から、介護タクシー業界の課題の一つに「資金調達:補助金等の活用」があること。そのために、本日の研修会を開催させていただいたことを説明しました。
【研修会報告】
論文の要旨説明の後、 引き続き、「補助金」「助成金」の解説に入りました。
① シニア・福祉・アクセシビリティ関連製品等の販路開拓助成事業
② 交通DX・GXによる経営改善支援行補助金「バリアフリー化設備等整備事業」
③ 小規模事業者持続化補助金
④ 世田谷区中小事業者経営支援補助金
⑤ カスタマーハラスメント防止対策推進事業奨励金
以上、5つに関しての詳細説明が行われました。
併せて、補助金・助成金を探したり、申請したりする際に必要な「GビズIDプライムアカウント」、「Jグランツ」に関しても説明が加えられました。
その後、質疑応答や参加者自己紹介が行われ、さらにそとでる事務局から次回の研修会案内がありました。
【閉会挨拶】
最後に、NPO法人せたがや移動ケア 吉田理事長 よりご挨拶を頂き、閉会となりました。
「吉田理事長 閉会挨拶骨子」
「皆様、お疲れ様でした。今日の研修会は日頃の研修会とは違った内容でしたが、『補助金』、『助成金』に関しての認識が深まったと思います。若い事業者は今日説明があったような補助金・助成金を活用し、益々事業を拡大して頂きたいと思います。それが世田谷区の移動困難者の利便性向上に繋がると思います。今日は業務終了後、お疲れ様でした」。
【参加者の声~アンケートより】(一部抜粋)
設問① 今回の催しについて、満足度をお聞かせください。
大満足 8
満足 5
設問② 今回の催しについて、ご自由にご意見・ご感想などお聞かせください。
〇以前UDタクシーへの変更に関して東京都が120万円補助していたと、聞いています。また、福祉タクシー同様に補助されていたと聞いていました。現在、東京都で行っているのかを確認したいと思いました。
〇たくさんの補助金、助成金があることがわかりました。サイトを見てみたいと思います。
〇(補助金、助成金の申請が)必要な時にご相談させてください。
〇大変勉強になりました。
〇「GビズID」はすぐに作成しようと思います。詳しい内容を聞けたので良かったです。
〇大変参考になりました。
〇知らなかった補助金の話を聞くことができて、参考になりました。
〇大変勉強になりました。Gビズ、Jグランツ、やってみます。
〇Webサイト、多言語化、リーフレット制作を考えていたので、とても勉強になりました。
設問③ 今後開催予定の「移動支援」、「交通安全」、「介護技術」等をテーマとした研修会について、ご希望などありましたら、お聞かせください。
〇本日の補助金、助成金に関する「第2回研修会」があれば、よろしくお願い致します。
〇スロープ、リフトをしまった上で、院内介助等へ行って欲しいです。
〇タクシー利用者の声などを知りたいです。
〇次回も楽しみにしております。
〇防災について等。
〇移動支援について。
【事務局より】
今回、内製による研修会を試みてみました。アンケートの結果等を拝見させて頂くと、一定の成果は得られたのかと思われますが、内容としましては、もう少し深みのある説明をするべきとの反省があります。アンケートでお言葉を頂きましたが、「第2回」があれば、研鑽を積んで行きたいと思います。皆様、お疲れ様でした。
第39回 リハ工学カンファレンス in東京② 市民公開講座
第39回 リハ工学カンファレンスの最終日(8月10日(日))、市民公開講座「くらしの足の未来をデザインする─病院や買い物に行く手段がなくなる日がくる?」が開催されました。(参加:約100名)
同講座のパネリストのひとりとして、「そとでる」鬼塚センター長が登壇させていただきましたので、報告いたします。(カンファレンスの記事①はこちら)
毎年、「そとでる」が協力・参加している「くらしの足をみんなで考える全国フォーラム」顧問の鎌田 実氏(東大名誉教授)が基調講演を行い、事務局長の清水 弘子氏(NPO法人かながわ福祉移動ネット理事長)がパネリストとして登壇。
他に、民間救急事業者の羽根田 孝氏(介護タクシー ケアリング代表)が、赤羽台キャンパスがある北区の事業者として話されました。
■市民公開講座「くらしの足の未来をデザインする─病院や買い物に行く手段がなくなる日がくる?」(以下は同会HPより)
体力の低下により交通手段が確保できなくなることは、誰にとっても身近な問題です。さらに近年、バスやタクシーの運転手不足も深刻化し、公共交通の維持にも問題が生じています。このような「交通の空白」をどのように解消し、誰もが安心して買い物や通院ができる地域を維持していくのか、このディスカッションでは、専門家や福祉有償運送事業者らを交えて、未来のくらしの足を確保するヒントを皆さんと一緒に探ります。
■基調講演
「くらしの足のいま」 鎌田 実氏(東京大学名誉教授)
■パネルディスカッション
「くらしの足をみんなで考える」
パネリスト:
鎌田 実氏(東京大学名誉教授)
清水 弘子氏(かながわ福祉移動サービスネットワーク 理事長)
鬼塚 正徳氏(「そとでる」センター長)
羽根田 孝氏(北区 福祉介護タクシー ケアリング 代表)
■日時:8月10日(日)13:30-15:00
■場所:東洋大学赤羽台キャンパス WELLB-HUB2
◆基調講演鎌田氏は、地域交通や地域の街づくりに興味を持って東大で30年間、研究を続けていらしたという自己紹介の後、「東京ではあまり感じないかもしれないが、都営バスが毎年減便している」と話されました。続いてデマンド交通の複数の事例紹介、国交省で取り組んでいるさまざまなキーワード(地域公共交通のリデザイン、交通空白、日本版ライドシェア、自動運転等)について、スライドを用いながら話されました。
また、著書『移動困窮社会にならないために』を紹介し、今後課題となるマイカーの維持費や自由に移動できなくなる恐れがある社会を「移動困窮社会」と名付けたことなどを話されました。
そして講演に続くパネルディスカッションでは、福祉有償運送、福祉的な側面、介護タクシーの話、移動困難の中で「足の覚悟がどうなっているか」を議論していきたいと結ばれました。
◆パネルディスカッション
まず鎌田氏が、「どういう将来像を描いていくか、移動手段だけではなく街づくり全体を考える必要がある」と問題提起されました。そして「特に地方では加速が進み、人口ゼロという集落も出てくる。人口がある程度減っても持続可能な将来像を描いておきたいし、一方 大都市では人口が減少傾向と言ってもまだまだ数は多い。団塊の世代の人が高齢者後期高齢者になった時にどういう手段で動けるのか、大きな意味での街づくりを考える必要がある」と続けました。
さらに「行政、交通事業者に任せておけばいいのか。住民の側も力を合わせてどう貢献ができるか?」と投げかけました。
続いて、パネリストが一人ずつ話題提供を行いました。はじめにNPO法人かながわ福祉移動サービスネットワークの清水氏が話されました。
清水氏は、25年前から活動を始めた市民活動の現場、福祉有償運送の話、全国で 2,500とも3,000とも言われる高齢者障害者の外出支援について述べました。
そして、福祉有償運送:移動サービスについて説明。通院、日常の買い物、お出かけが可能であること。「介助したり、一緒にお買い物を楽しむということも移動サービス」と話されました。他にも、社会参加を助ける意味合いから行っているさまざまな事例を紹介した後、移動困難の解消のための取り組みについて紹介。「地域で支え合うくらしの足」として市民主体で作り上げたお出かけの取り組みは映像でも紹介され、会場で視聴している方々から多くの反応がありました。
2人目のパネリストとして、「そとでる」せたがや移動ケアの鬼塚が登壇。自己紹介として、50年前に世田谷区梅ヶ丘にある特別支援学校の卒業生たちと一緒に移動支援を始めた話をしました。続けて、移動サービスについて「福祉有償運転者講習会」で使用する資料を用いて説明。福祉輸送について会場の皆様に知っていただくために法律や行っていること、一般タクシーとの違い等を述べました。さらに、世田谷区福祉移動支援センター「そとでる」について紹介し、介護タクシー、NPOなど150の事業者、団体が登録していること。その仕組みについて写真を用いて説明しました。
次に登録していただいているご利用者について説明し、「そとでる」10年間の活動の中で約1万人いらっしゃること。1年間に約1,000人ずつ登録者が増えていることを世田谷区民92万人という数字や高齢化とからめて分析。ご利用者の年齢層、利用目的、利用回数等をアンケート結果と写真をもとに説明しました。そして、「駅やバス停までの500m、200mを歩けない人たちのためにどのような交通政策があるか。ご利用される方々の目的や行き先をどう把握して制度化するかを皆さんと一緒に考えていきたい」、「外出して、人と話して、からだを動かすことができる社会。そのような社会を共生社会の中でつくりたい」と結びました。
最後に、北区で民間救急を行っている福祉介護タクシー ケアリングの羽根田氏が登壇されました。羽根田氏は「介護タクシー現場の立場と現状の課題」を話され、「介護タクシー利用者は幅広く、車いすを利用するお子さんからご高齢の年配の方までいらっしゃる」こと。予約制で一般のタクシーと違い、料金と使用方法など多く異なる部分があること等を説明。問題点として、料金価格についてあげました。また具体的な介助方法や、機材の説明(車いすリクライニング、車いすストレッチャー等)をわかりやすく説明されました。他にはご利用する時間帯等、会場にいらっしゃる方々が実際にご利用される際を意識して話されました。最後に問題点として、「国と病院、地域、包括、ケアマネなどが連携して必要な人が必要な時にご利用できる仕組み。福祉車両。料金補助。助成金等、一般の利用者と介護タクシーのネットワークを充実させることができれば」と述べました。そして、「介護タクシーはありがたく思っていただける仕事。若い世代から認知してもらい、現状を変えていけることが理想的」と結ばれました。
この後、鎌田氏が進行役となって、パネルディスカッションを行いました。鎌田氏はふりかえりとして、「私はデマンド交通の話をしましたが、そこでカバーできる人は限られていて移動困難な方はたくさんいらっしゃる。3人の方からは、それぞれ日々取り組んでおられることをうかがいました」と話され、「鬼塚さんの話にあったように、これからは高齢者、特に移動困難な方が増えていく。その中で、どうやってお出かけの足を確保していくのかが大きな課題」と述べられました。
続いて清水氏が「いま、国は交通空白解消のため、官民連携プラットフォームで繋げてアプリを使って利便性を上げようという方向。その時の交通空白とは一体何だろう?」と問題提起。続けて「私たちはいつも移動困難な方、特に外出する時に誰かの助けが必要な方と一緒にいる。ボランティアの延長線上で福祉有償運送を頑張っているが、私は階段介助が難しくなってきた。まだまだ地域では色々な交通移動困難があるのに、私たちのできないことが少しずつ増えていくと、移動困難な方の外出する機会がなくなってしまうのでは? と思っている」と述べました。そして「共助や、有償運送、それを支える自治体がうまく噛み合うようになると良いと思う」と話されました。
次に、「そとでる」の鬼塚センター長が、「50年前に運転を始めた頃はバリアだらけだった。いま、社会・時代は少しずつ変わっていったと感じている」と述べました。そして、「あとは皆さんの力。社会問題に対して力を貸してもらう。くらしの足をみんなで考える全国フォーラムや、今回参加させていただいたカンファレンスのように、研究者たちが考えること、地方、東京の現場で解決策を生み出していくこと、そこから新しいことをやっていく」、「いま、チャレンジできる状況が生まれてきた。皆さんも身の回りに動けない人などいたときに、自分のできることを仲間と考えれば、色々なことができていくと思う」と期待を込めました。
3人目の羽根田氏は、「介護タクシーは、患者、利用者様、お客様の命を預かって特殊車両・特殊機材で搬送する職業。そのため、介護タクシーは高いと思われるかもしれないが、正当な料金になっているはず。もし使う機会があったら、納得いくまで介護タクシー会社に聞いてください」と発言。また、「今日の話を聞いて、皆さんが少しでも介護タクシーに興味を持って『やりたい』と思ったら、いつでも声をかけてください。僕が責任を持って教えますし、応援します」と熱く呼びかけました。
最後に、進行役の鎌田氏がパネリストの皆さんのお話をふりかえり、「今日はお出かけの足が今後どうなるか。いま、こんな状況であるというのを少しご理解いただけたと思う」と述べられ、「利用したい人の数、最低限の移動だけではなくて、週に何回もお出かけできるようにするためには、もっとサービスの供給側が頑張らないといけない。それを公共交通側とタクシー・NPO・介護タクシー・限定等で、うまく重ねて広げていくことが今後の日本にとって非常に大事。
お聞きになった皆さんも3人のパネリストの話を持ち帰って、自分では何ができるのかを少し考えていただけると嬉しい」と結ばれ、登壇された皆様に会場に集った約100名の方々から大きな拍手がおくられました。
「くらしの足をみんなで考える全国フォーラム2025」では、都市部の交通空白の話題を取り上げ、上記の市民公開講座の延長戦のような熱いやりとりが予想されます! ぜひご参加ください。
第40回リハ工学カンファレンスin神戸は、「リハ工学のこれまでとこれから─支える技術、つなぐ想い、紡ぐくらし」をテーマに、2026年8月21日(金)~23日(日) 神戸学院大学 ポートアイランドキャンパスで開催予定です。 |
(スタッフ・石黒)
第39回 リハ工学カンファレンス in東京① 論文発表、福祉車両展示
2025年8月8日(金)-10(日)、「第39回 リハ工学カンファレンス in東京」が開催されました。(場所:東洋大学赤羽台キャンパス WELLB-HUB2(東京都北区)、主催:一般社団法人 日本リハビリテーション工学協会、実行委員長:東洋大学福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科 高橋 良至教授)
同会に「そとでる」の鬼塚センター長、事務局スタッフ・吉原がそれぞれ公開講座パネリスト、論文発表者として参加したほか、福祉車両の展示・乗車体験コーナーに協力したこともあり、スタッフが複数日 取材しました。
今回のスタッフブログでは、2回にわたって カンファレンスの模様、「そとでる」メンバーの活躍を報告します。
「第39回 リハ工学カンファレンス in東京」 |
写真左より:会場入口、受付風景(8日)
■論文発表(WELLB-HUB2 3F 口頭発表会場2)開催初日の8月8日(金)、「車いす車両乗車時の安全性」(座長:清水 弘子氏(NPO法人かながわ福祉移動サービスネットワーク))を演題テーマとした発表会場で、「そとでる」事務局のスタッフ・吉原 浩一が 論文「介護タクシー業界の将来展望:超高齢社会における変革と持続可能性への道筋」を発表しました。
吉原は会場で7番目の発表でしたが、先に発表された6名の皆様とはやや異なる立場から、介護タクシー業界の展望を発信しました。
カンファレンスに集う方々に対して、現状や担い手不足等の問題点、課題をお伝えしたうえで、今後の道筋(3つの戦略等)を発表するミッションでしたが、日々の事務局業務で培った知識・経験をもとに無事に発表いたしました。その甲斐あって、発表後に、移動支援の分野に関心がある方、参入したいとお考えの方からご質問を受けるなどのやりとりもありました。
78演題(他会場含む)のうちのひとつである発表を聞いてくださった皆様、ご静聴 ありがとうございました。
写真左より:
発表者・久内 純子さん(「シーティングエンジニアから見た車椅子の車両乗車の問題」)、「そとでる」吉原、清水 弘子座長(「車いす車両乗車時の安全確保について」)、「そとでる」石黒(取材)
■福祉車両体験乗車会、福祉車両展示会(ELLB-HUB2 なかみち広場)
8月9日(土)、10日(日)、「そとでる」鬼塚 正徳センター長が、来場者の皆様に福祉車両の体験をしていただきました。
この体験乗車会、展示会は入場無料でどなたにもご参加いただけるもので、自操式(運転補助装置で障がい者が運転することができる)車両や、車いす乗車する送迎用車両をより多くの方に知って頂く企画でした。
私たち「そとでる」の他に、NPO法人かながわ福祉移動サービスネットワーク、(株)ミクニライフ&オートの皆様が協力しており、体験される方がいらっしゃらない間に情報交換を行うなどの交流もありました。
写真上段左より:鬼塚センター長、NPO法人かながわ福祉移動サービスネットワーク、
下段左より:情報交換する乗車会・展示会メンバーたち、全員で記念撮影
協力車両:
日産 NV200バネット、
トヨタ カローラツーリング、
ダイハツ ハイゼット、
日産 キャラバン
*会場風景の写真はすべて10日(日)
■各種展示など(ELLB-HUB2 1F、3F)
開催期間の3日間にわたり、複数の会場でさまざまな企画展示が公開されました。
企業展示、「福祉機器コンテスト2025」1次選考通過作品展示、協会企画(SIG:Special Interaet Group)、学生作品展示(東洋大学大学院ライフデザイン学研究科人間環境デザイン専攻大学院生)など、多様な活動、研究の成果が展示されており、会場のあちこちで説明や質問の声が聞かれました。
世田谷区で移動支援に携わる活動を継続してきた「そとでる」が、今までに参加してきた学会やフォーラムとはやや異なるカンファレンス。けれど、研究者、技術者、セラピスト、当事者の方々と出会い、やりとりすることができた会場で、「高齢者、障がい者のQOL(生活の質)向上を目指す想いは同じ」と強く感じることができました。
*会場風景の写真はすべて8日(金)
■会場から
車いすのおもちゃ、人形、フィギュアに興味を持ち、お話をうかがいました。
展示を担当していた沖川 悦三さん(日本リハビリテーション工学協会事務局参与、関東甲信越支部長、車いすSIG代表)が、おひとりで収集されたとのこと。
神奈川総合リハビリテーションセンターに勤務されていた沖川さんは、チェアスキーの器具の開発者として知られ、チェアスキーの歴史を支えたおひとり。現在は車いすSIGとして、少年マンガ、青年マンガの作品中に登場する車いすの監修なども行っているとのことでした。
(10日開催の市民公開講座「くらしの足の未来をデザインする」につづく→)
(スタッフ・石黒)
2025年度 第2回 そとでる登録事業者研修会「介助技術講習会」 開催!
2025年8月8日(金)、「2025年度第2回 そとでる登録事業者研修会」を開催しました。
今回の研修会は、おふたりの講師をお迎えし、「送迎時の介助技術の向上」をテーマとしました。そして、ご利用者様にさらなる「安全」、「安心」、「快適」をご提供するために、今一度皆様の介助技術を点検頂く機会となることを目的としました。
*ベッドから車椅子への移乗に関し、スライディングボードを使用することを提案致しました。
また、「事務局連絡」の時間を頂き、もう一つのテーマ「断るべき介助とは」について、ご報告致しました。
「介助技術講習会」 講 師:特定非営利活動法人 向日葵 西 華子氏、三宅 真吾氏 参加者:22名 時間:18:30~20:30 場所:うめとぴあ(世田谷区立保健医療福祉総合プラザ)会議室1-1、2 |
【研修会報告】
① 開催挨拶 18:30~18:35
そとでる事務局・吉原より、本研修会の開催主旨等について説明がありました。
② 講師自己紹介 18:35~18:40
特定非営利活動法人 向日葵の西講師、三宅講師から、自己紹介がありました。
(写真左:西氏、右:三宅氏)
③ 座学 18:40~19:10
スライディングボード使用に関する動画視聴と解説がありました。
④ 実技 ベッド⇒車椅子(SB使用) 19:10~19:40
ベッド⇒車椅子(SB不使用) 19:40~20:10
西チーム、三宅チームに分かれ、ベッド2台(*)、車椅子2台(**)、スライディングボード2枚を用いて実技を行いました。そして、ベッドから車椅子への移乗において、スライディングボード使用時と不使用時の違い、利用者様、事業者様の体への負担等を参加者に体感して頂きました。
(*:世田谷区福祉人材育成・研修センター様より借用)
(**:しいの美サポート様より借用)
⑤ 講師講評 20::10~20:15
西、三宅両講師より、講座の講評を頂きました。
「皆様、日常的に介助に取り組まれているので、さすがに のみ込みも早く、順調に講義を進めることができました。これからも事故の無い介助をよろしくお願い致します」。
⑥ 挨拶、修了証交付 20:15~20:25
特定非営利活動法人 せたがや移動ケアの吉田理事長より、修了に際してのご挨拶と修了証書の交付が行われました。
(写真左:吉田理事長、右:修了証書)
⑦ 事務局連絡 20:25~20:30そとでる事務局・吉原より、本研修会のもう一つのテーマ「断るべき介助とは」に関し 以下の報告がなされました。
「両講師とも協議を行ってきましたが、『このケースは断るべき』と端的に定義することはできず、現場の環境、状態、利用者様の状態、ご家族様の空気感等により、判断は異なってくると思われます。言うまでもなく、最も大切なことは『介助事故を起こさない』ことであり、そのためには『セカンドプラン』を提示する、ご家族様に的確な指示を出し協力を要請する、状況とリスクを明確に伝え、利用者様、ご家族様にご理解を得る、等の対応が求められると考えます。
いずれにしましても、この問題に関しては、事業者様のお声を頂き、その中で何某か方向性を整える必要があると思われるので、今後、『そとでる連絡会』、『そとでるオープンミーティング(SOM)』等でご意見を頂いていきたいと思います」。
以上の事務局報告の後、参加者の皆様に今後の登録事業者研修会の開催予定をお知らせし、本研修会の終了を宣しました。
【参加者の声】(一部抜粋)
・実際にすぐ使えるコツを知ることができて、有意義でした。
・実技が多く役立った。現場で活かしていきます。
・スライディングボードを使用した経験は初めて行いましたが、ボード上スムーズにスライドすることが良く理解できました。
・ストレッチャーや布担架の介助について学びたいです。
・寝ているところから起こして車椅子に乗せるコツを教えて頂き、勉強になりました。
・知っているようで知らないテクニックを教えて頂き、参考になりました。あとは数をこなし、経験を積んで行きたいと思います。
・定期的な開催をよろしくお願いします。
・スライディングボードの使い方が参考になりました。
・階段の昇降介助等、やってほしい。
・移乗のいろいろなやり方があると思いました。ヘルパー取得を行った時から変化していると思いました。
・起こり得る事例を体験できることによって、今後に活かせると思いました。
・西先生は女性で細いのに大きな男性を軽々と移乗し、力ではなく技だと思いました。見習いたく今日の研修内容を身に付け、現場で使いたいと思います。
・介助技術研修はとても勉強になります。また次回も楽しみにしています。
・参加者も多く盛り上がっていました。ベッドがもう1セットあってもいいですね。
・初めてボードを使いましたが、2,3回使うと慣れてきたので、こういう機会は有難かったです。
・助成金や補助金の話(*次回開催予定の研修会テーマ)は、参加させて頂きたいです。
*第3回 そとでる登録事業者研修会:開催日時 2025年9月12日(金)、18:30~20:00(詳細はそとでるHP)
【事務局より】
現在の事務局スタッフにて開催する2回目の「介助研修会」、今回も特定非営利活動法人 向日葵の西先生、三宅先生にご指導を頂き、何とか大過なく修了することができました。参加者数も22名と適正人数での開催となりました。ご参加頂きました登録事業者の皆様、誠に有難うございました。
とは言え反省点も多く、両先生と内容に関し十分検討を加えたつもりでしたが、結果としては準備不足が露呈する場面も散見されました。例えば、車椅子が自走式車椅子であったため、車輪が大きくスライディングボードの設置がスムーズに行えなかった点。また、実技の時間が約1時間であり、やれることに時間的制約があった点。1チーム10名を超える状況では、待ち時間が長く間延び感が生じた点など、今後の開催に向け検討していくべき課題となりました。
より充実した研修会開催に向け、研鑽してまいります。よろしくお願い申し上げます。
「タクシーGOアプリの使い方講座」 開催!!
2025年7月29日(火)、「スマホを使って介護予防!!タクシーアプリを活用しよう」が開催されました。本講座は、上北沢あんしんすこやかセンター(世田谷区上北沢4-32-9 上北沢まちづくりセンター1階)で実施した「デジタル関連講座」にて開講されたもので、私たち「そとでる」は、高齢者、障害者の方々のお出かけの利便性向上に向けての協力として、講師紹介、講座内容検討等でサポートさせていただいております。
以下に講座のご紹介・ご報告を掲載いたします。
■「スマホを使って介護予防!!タクシーアプリを活用しよう」 講師:中島 有二氏・財団法人ニューメディア開発協会 認定 シニア情報生活アドバイザー、 日時:2025年7月29日(火)10:00~12:00 場所:上北沢まちづくりセンター 小会議室 主催:上北沢あんしんすこやかセンター 共催:世田谷区福祉移動支援センター「そとでる」 |
当日は酷暑の中、10名の受講者を迎えての開講となりました。
① 主催者挨拶&オリエンテーション、講師紹介
写真:挨拶・講師をご紹介する、上北沢あんしんすこやかセンター 原田氏
写真:講師・中島 有二氏
② 講座概要
1) 事前準備 : 「GO」アプリのインストール
実際にご指導のもと、受講者がアプリをご自分のスマホにインストールしました。
2) 基本操作① : タクシーを呼ぶ(迎車手配)
入れたばかりのアプリで、「タクシーを呼ぶ」ことにチャレンジしました。
3) 基本操作② : タクシーに乗る(乗車)
ビデオを視聴して、「タクシーに乗る」ことを学習しました。
4) 基本操作③ : タクシーを降りる(下車)
ビデオ視聴で、「タクシーを降りる」ことを学習しました。
【事務局後記】
酷暑に配慮しての午前開催ではありましたが、それにしても暑い!
受講される皆様のご来場を心配していましたが、無事ご来場され、定刻開催となりました。
皆様、大変熱心に受講され、講師の中島様、5名のチューターの方々のご指導のもと、
「GO」アプリのインストールから、「タクシーを呼ぶ」までの操作を無事クリア!
そして続くビデオ視聴で、「タクシーに乗る」、「降りる」までを学ばれました。
開講前、受講者の皆様は少し不安気なご様子でしたが、お帰りの際には「何とかできたわ」、「これで外に行きやすくなった」等の声も。
2時間の講座を終えて、明るく話されていたのが印象的でした。
現在、介護タクシー業界においても「よぶぞー」、「のれるんです」等の配車アプリが登場しています。
この日、講師の中島氏から「そとでるも配車アプリ開発しないとね!」というご指摘を頂きましたが、「そとでる」事務局として日々、新しい学びに取り組むことを強く意識した時間となりました。(吉)
写真:講師の中島氏(前列中央)、チューターの皆様、「そとでる」鬼塚センター長(前列向かって右端)
福祉有償運転者講習会 開催!!
2025年6月21日(土)、22日(日)の2日間にわたって、「世田谷ボランティアセンター」にて今年度第1回の「福祉有償運転者講習会」を開催しました。(受講者12名)
■福祉有償運送運転者講習会 ・日時:2025年6月21日、22日(土、日)、10時~17時(21日は、16時) ・場所:三軒茶屋「世田谷ボランティアセンター」(下馬2-20-14) |
梅雨がどこかに行ってしまったような6月としては厳しい暑さのなか、福祉有償運転者を目指す12名の方にご参加いただきました。
以下に2日間の講習会の様子を報告します。
【講習会 1日目:講義内容と講師】
① 主催者挨拶&オリエンテーション
挨拶:特定非営利活動法人せたがや移動ケア 鬼塚 正徳 理事
オリエンテーション:司会進行・おでかけサポーターズ 秋森 かつ枝 氏
② 移動サービス概論
講師:特定非営利活動法人ハンディキャブを走らせる会 鬼塚 正徳 氏
③ 移動サービスの法律・制度を理解する
講師:世田谷区 障害者地域生活課 猪刈 歩 係長
④ 移動サービスの利用者を理解する(セダン等利用含む)
講師:上北沢あんしんすこやかセンター 笠原 康右 所長
⑤ 利用者の接遇・介助について
講師:特定非営利活動法人向日葵 横溝 美和 理事長
⑥ 移動サービスでの運転に必要な知識と心構え
講師:しいの美サポート 遠藤 貴 氏
⑦ 安全で安心できる運行とリスクへの備え
講師:特定非営利活動法人ハンディキャブを走らせる会 鬼塚 正徳 氏
講習会の初日は、「座学」6コマを行いました。時間にして5時間の長丁場でしたが、途中、司会進行の秋森さんの音頭でストレッチ体操を挟み、17時に終了しました。
【講習会 2日目:講義内容と講師】
① 福祉車両と接遇について(講義)(セダン講習含む)
講師:特定非営利活動法人はぁと世田谷 井坂 慎 氏
② 福祉車両と接遇について(演習)(セダン講習含む)
講師:特定非営利活動法人はぁと世田谷 御園生 久義 理事長
③ 車椅子の操作と階段介助(演習)
講師・特定非営利活動法人せたがや移動ケア 吉田 正 理事長
講師:特定非営利活動法人はぁと世田谷 御園生 久義 理事長
講師:特定非営利活動法人ハンディキャブを走らせる会 鬼塚 正徳 氏
講師:特定非営利活動法人ハンディキャブを走らせる会 畑 秀樹 氏
④ 運転実技
講師:特定非営利活動法人はぁと世田谷 御園生 久義理事長
講師:特定非営利活動法人ハンディキャブを走らせる会 鬼塚 正徳 氏
講師:特定非営利活動法人ハンディキャブを走らせる会 畑 秀樹 氏
講習会の2日目は、車椅子での階段介助や、車椅子に乗って車両に乗車し、実際に車内での利用者様と同様の体験をした他、車椅子を車内に固定したり、公道を実走するなど、
日常生活ではなかなか経験できないことを次々に体験していただきました。
最後に、主催である特定非営利活動法人せたがや移動ケア 吉田 正理事長より、「講評」と「修了書の授与」が行われ、2日間の講習会が終了しました。
受講者の皆様、2日間、大変お疲れ様でした。この講習会を終了された皆様は、福祉有償運転者として活動することができます。
皆様がそれぞれのスタイルで、地域住民の方々の為にご活躍されることを祈念致します。
受講者の皆様、講師の皆様、どうもありがとうございました。
【事務局後記】
従来の本講習会の参加者は高齢男性が多かったのですが、今回は12名中4名が女性でした。また、年齢構成は40代1名、50代5名、60代4名、70代2名でした。福祉有償運転への関心が世代や性別を超えて拡がりを見せていることを実感できる講習会となりました。
事務局では、これまでの本講習会受講者の現状を調査させていただくと共に、皆さんの活動を支える組織としての「ドライバーズ・クラブ(仮称)」の立ち上げを進めて参る所存です。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
令和7(2025)年度 せたがや移動ケア 総会開催報告
2025年5月30日(金)、「令和7(2025)年度 特定非営利活動法人せたがや移動ケア総会」を開催致しました。
出席者:正会員9事業者(委任状出席1事業者含む)。一般会員4事業者、新理事候補2名
時間:18時30分~20時30分
場所:世田谷区児童相談所1F会議室(松原6-41-7)
開会に先立ち、鬼塚センター長より、出席状況の報告があり、本総会の成立が宣せられました。
(写真:総会資料表紙、開会時の鬼塚センター長)
※登録事業者の皆様:総会資料はログインのうえ、こちらからご覧いただけます
引き続き、本総会の議長(鬼塚センター長)、議事録署名人(吉田理事長、福田理事)が選任されました。
その後、出席者の自己紹介があり、吉田理事長の開会挨拶を経て、議案審議に入りました。
(写真:吉田理事長の開会挨拶)
■総会次第 1. 開会の辞 |
以下に、上記「5. 議事審議」より、第1号議案、第2号議案、第3号議案について記します。
●第1号議案 令和6(2024)年度事業報告と決算の承認及び監査報告
議案書に沿って、事務局より議案説明を行いました。質疑応答を経て、議長が採決を行ったところ、満場一致で採択されました。
●第2号議案 令和7(2025)年度事業活動計画と予算の承認
議案書に沿って、事務局より議案説明を行い、議長が採決を行ったところ、満場一致で採択されました。
(説明・意見交換)
・駐車禁止、通行禁止除外指定証の申請代行
・タクシー券、補助券の請求代行
・病院通院補助券の請求代行
・会員相互扶助の支援
・団体、グループのイベント外出支援
・日帰りイベントの開催
・事業者の求人の支援
・登録事業者やNPO活動に関わる情報提供
・出先の急速拠点の確保
・個人情報の保護
・その他
●第3号議案 令和7(2025)年度役員の承認
議案書に沿って、事務局より議案説明を行い、議長が採決を行ったところ、満場一致で採択されました。
採択の後、引き続き、新任理事含め理事各位より「今年度の抱負」が語られました。
最後に、事務局より「その他報告事項」に関し「報告」、「質疑応答」が行われました。(写真下・左)
そして20時15分、議長が閉会を宣し、無事、盛会裏に「令和7(2025)年度 特定非営利活動法人せたがや移動ケア 総会」を終了致しました。(写真下・右)
皆様、今年度も引き続き、「せたがや移動ケア」、「世田谷区福祉移動支援センター そとでる」をよろしくお願い申し上げます。(事)
2025年度第1回そとでる登録事業者研修会「普通救命講習会」 開催!
2025年5月24日(金)、「2025年度第1回 そとでる登録事業者研修会」を開催しました。
今回のテーマは、東京消防庁が実施している「普通救命講習会」を、特別に「そとでる登録事業者対象」として開講頂きました。
「普通救命講習~“まんいち”のために、“まいにち”のために~」
参加者:20名
時間:14時00分~17時00分
場所:うめとぴあ(世田谷区立保健医療福祉総合プラザ)会議室1-1、2(世田谷区松原6-37-10)
研修会講師として、世田谷消防署、東京防災救急協会、世田谷区各所の消防団より派遣頂き、命を救うための最も基本的な手当である心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方など 救命処置を教えて頂きました。
さらに、気道異物除去法や止血法などの応急手当についてもご指導頂きました。
「普通救命講習会」 講 師:世田谷消防署 田中様 他10名 ① 理事長挨拶 ② 講師自己紹介 ③ 実技指導:心肺蘇生法(胸部圧迫、人工呼吸) ④ 実技指導:AED(自動体外式除細動器)の使い方 ⑤ 実技指導:気道異物除去法 ⑥ 実技指導:止血法 ⑦ 質疑応答 ⑧ 救命技能認定書授与(理事長) |
【研修会報告】
① 理事長挨拶
NPO法人「せたがや移動ケア」吉田理事長より、本研修会の開催主旨等について説明がありました。
② 講師自己紹介
世田谷消防署の田中講師から、全講師の皆様のご紹介がありました。
写真左から:せたがや移動ケア・吉田理事長、世田谷消防署・田中講師、全講師の皆様
③ 実技指導:心肺蘇生法(胸部圧迫、人工呼吸)
④ 実技指導:AED(自動体外式除細動器)の使い方
日本製のAEDとUSA製AEDの違いについても教えて頂きました。
⑤ 実技指導:気道異物除去法
⑥ 実技指導:止血法
⑦ 質疑応答
⑧ 救命技能認定書授与(理事長)
研修会終了後、吉田理事長より修了の証として「救命技能認定書」が授与されました。
(写真は、一部 個人情報を消しています)
【参加者の声】(一部抜粋)
・これから迎える暑い季節のためにも、送迎中 何があっても対応できるよう、このような講習会があって良かったと思いました。
・(実技を行うこともあり、)グループ人数が2人だったのが良かったです。3年後の更新時も、また講習会の開催をお願いしたいと思います。
・(普通救命講習会を)前回はコロナ禍前に受けたので、時代にあった内容を知ることができて、大変勉強になりました。また、忘れていたことも諸々あり、受講して良かったです。ありがとうございました。
【事務局より】
救命講習とは、突然の病気で心臓がとまって倒れた人や、大ケガをして大出血をしている人を見つけた時、救急車が到着するまで、その人の命をつなぎとめるための応急手当の方法を身につけてもらう講習です。
病気やケガで心臓が止まると、約4分で脳の細胞が死んでしまうといわれます。すぐに119番をかけて救急車を呼んでも、救急車が到着するまで平均約6分かかります。そのためすぐに心肺蘇生法などの応急手当をはじめなければ命を救うことがむずかしくなります。
命を救うためには……早い通報! ⇒ 早い心肺蘇生法! ⇒ 早い除細動! ⇒ 早い医療処置! が必要です。
この一連の流れを『救命の連鎖』といい、この方法を学んでいただくのが「救命講習会」です。この講習を得て頂いた受講者の皆様には、移送中はもちろん、日常でもためらうことなく命を救う行動を取って頂くようお願い致します。
「まんいち」のために。「まいにち」のために。 (吉)
2024年度 第4回【そとでる】登録事業者研修会 開催報告
2025年2月28日(金)、「2024年度第4回【そとでる】登録事業者研修会」を開催しました。
参加者:19名
時間:18:30~20:00
場所:子育てステーション梅丘AB会議室AB(世田谷区松原6-41-7)
今回のテーマは[安全に運転する交通ルールを学ぶ]と題し、警視庁北沢警察署交通課のご協力をいただき、講話、映像視聴、反射神経テスト等、盛りだくさんの内容になりました。
プログラム
1.開会挨拶 吉田理事長
2.警察署の皆様の紹介
3.登録事業者様の自己紹介
4.警察からドライバーに伝えたいこと
5.北沢警察署への質問(事前アンケート集計)
6.クイックアーム(反射神経のテスト)
7.閉会挨拶 鬼塚センター長
事前アンケートの質問事項への返答
①自転車専用道路を車が左に寄って左折する際に事故になることはないだろうか。
→この場合でも十分幅寄せして巻き込み事故を防止して下さい。
②ループ(電動キックボード)のようなものが良く走っているが、交通ルールはどうなっているのか?取り締まりをしているのか?
→現状、取締りはしていないが、この先は取締りを行うかもしれない。現時点ではループは「一通」でも「自転車専用」でも通行できる。
③自転車通行は左側走行だと思うが、逆走している自転車に対しての取り締まりはどうなっているのか。
→現状、取締りはしていない。この先は青切符になるかも知れない。
④2025年9月より法定速度30㎞に変更になる道路があるが、それに対しての今後の取り組みはどうなっているのか?
→今のところ未定。スクールゾーンは30㎞制限。
⑤雨の日の自転車の傘さし運転は取り締まりをしているのか?
→今のところ出来ていない。
参加者の声・一部抜粋(アンケートから)
・現実的な話が多く今までで一番良かった。
・改めて安全運転の重要性を再認識しました。
・世田谷区の死亡事故等の現状が分かり良かったです。
・ループのことや最近の事故件数、市街地での30㎞速度等いろいろ知ることができました。
・ループをはじめ年々事故の原因なども変化しているように感じます。
・改めて交通ルールは複雑になってきていて、状況によってはYes/Noで解決できない場合もあるので日々気を付けて運転しようと改めて思いました
・搬送中の事故事例などがあれば良かったです。
事務局後記
平成28年にスタートした北沢警察署様をお招きしての事業者研修会もついに10回目を迎えました。
毎年、年度最終の事業者研修会として開催しており、世田谷区の交通関連情報をアップデートしています。
今年度も北沢警察署様の警察官2名に講師をお願いし、「世田谷区内の交通事故件数」「事故を未然に防ぐ為の注意点」等々について講話を頂き、併せて、ドライバーとして必要な「反射神経」テストにトライしました。
講話終了後には、受講者から活発な質問があり、大変有意義な研修会となりました。
北沢警察署様、そして、ご参加いただいた登録事業者の皆様、どうもありがとうございました。
地域連携で守る「みんなの自由なおでかけ」運動 今年度活動報告
世田谷区福祉移動支援センター「そとでる」は、「誰もが自由に外出し、移動できる世田谷にするために」を基本理念とし、「移送NPO・介護タクシー等の配車業務」、「移動に関する相談業務」、「移動関連の人材育成業務」を主業務としています。
これらの業務のクオリティを向上させ、利用者様に更なる「安全・安心・快適」な移動を提供するためには、地域のなかで「高齢者・身体障害者・生活保護受給者」等の方の「自由なおでかけ」を守る組織・団体(「社会福祉協議会」「あんしんすこやかセンター」「まちづくりセンター」「訪問介護事業所」「地域生活支援センター」等)との協働・連携が不可欠であるとの認識のもと、「地域連携で守る『みんなの自由なおでかけ』運動」を展開してきました。
具体的活動報告
⑴ 送り出しに問題がある精神障害を持つ利用者様に関しては、「社会福祉協議会」「成年後見人」と協議を行い、「地域生活支援センター」との連携により、ヘルパー派遣にて問題を解決しました。
⑵ 利用料金の都度精算が困難な方には、「成年後見人」と協議を行い、利用翌月振込清算の移送NPOをご紹介しました。
⑶ 各所の「あんしんすこやかセンター」との連携を強める目的で、「そとでる」の業務内容の紹介とあわせ、「そとでる」に対する要望をヒアリングしました。
⑷ 「訪問介護事業所」より介助技術の講師を派遣していただき、登録事業者向け「介助技術研修会」を実施しました。
⑸ 「上北沢あんしんすこやかセンター」「松原あんしんすこやかセンター」と連携し、「認知症アクション講座」を実施しました。
⑹ 「世田谷区肢体不自由児(者)父母の会」の要請に応じ、「父母の会旅行」の送迎を、「そとでる」の配車によるNPO移送(6台)にて行いました。
⑺ 「松原まちづくりセンター」の要請に応じ、「松原デイキャンプ」の送迎を、「そとでる」の配車によるNPO移送(2台)にて行いました。
⑻ 「松原まちづくりセンター」の要請に応じ、「松原地区買い物ツアー」の送迎を、「そとでる」配車によるNPO移送(7台)、介護タクシー(4台)にて行いました。このツアーには「松原あんしんすこやかセンター」「地域社協課 北沢地域社会福祉協議会事務所(松原地区事務所)」に協力いただきました。また、同行スタッフとして6名の民生委員さんにご参加いただきました。
⑼ 「松原まちづくりセンター」の要請に応じ、「茶話やか松原(11月、1月開催)」への送迎を、「そとでる」配車によるNPO移送(2台)にて行いました。
⑽ 成城あんしんすこやかセンター、成城まちづくりセンター、社会福祉協議会成城地区事務局、民生児童委員、砧保健福祉課、小田急交通の参加による「地区版地域ケア会議」に「そとでる」も参加することとなりました。これにより「そとでる」の存在、機能等に関する認知が更に拡がり、地域連携が強まることが期待できます。
⑾ 「上北沢地区地域包括ケア推進プロジェクト 地区内交流・意見交換会」に参加し、「そとでる」の紹介と共に、地域内の福祉関連事業者(上北沢まちセン、上北沢あんすこ、社協上北沢事務局、上北沢児童館、上北沢小学校、福音寮、かみきたざわ子ども食堂、八幡山保育園、夢のみずうみ村新樹苑、烏山地域障害者相談支援センター、どんぐり食堂八幡山、上北沢区民センター、上北沢地区民生・児童委員協議会 等)との協議のなかで、顕在化している問題点と、その解決方法につて確認しました。
⑿ けやき学級の勉強会に参加し、地域生活支援センターMOTAの活動に関し講話を頂きました。
今後の方針
個別具体的事案の内容に応じ、必要な「タスクフォース」を構築し、地域の皆様と協働しながら問題解決に向け努力していきたいと思います。
今後も「誰もが自由に外出し、移動できる世田谷にするために」皆様のお力を借りることもありますが、どうぞよろしくお願いします。
福祉有償(認定)運転者講習会 開催!!
2025年1月18日(土)、19日(日)三軒茶屋「世田谷ボランティアセンター」にて、今年度2回目の「福祉有償(認定)運転者講習会」を開催いたしました。
寒風が吹く中、福祉有償運転者を目指す14名の方々にお集まりいただき、2日間の講習会が開講しました。
【講習会 1日目:講義内容と講師】
① 主催者挨拶&オリエンテーション
特定非営利活動法人せたがや移動ケア 鬼塚 正徳 センター長
おでかけサポーターズ 秋森 かつ枝 氏
② 移動サービス概論
特定非営利活動法人せたがや移動ケア 鬼塚 正徳 センター長
③ 移動サービスの法律・制度を理解する
世田谷区 障害者地域生活課 猪刈 歩 係長
④ 移動サービスの利用者を理解する(セダン等利用含む)
上北沢あんしんすこやかセンター 笠原 康右 所長
⑤ 利用者の接遇・介助について
特定非営利活動法人向日葵 横溝 美和 理事長
⑥ 移動サービスでの運転に必要な知識と心構え
しいの美サポート 遠藤 貴 氏
⑦ 安全で安心できる運行とリスクへの備え
特定非営利活動法人せたがや移動ケア 吉原 浩一 氏
1日目から受講者の皆様にはビッシリ6コマの講義を受けていただきました。
途中、司会進行のおでかけサポーターズ 秋森さんの音頭で、疲れをとるストレッチを挟み、17時に終了しました。
【講習会 2日目:講義内容と講師】】
① 福祉車両と接遇について(講義)(セダン講習を含む)
特定非営利活動法人はぁと世田谷 井坂 慎 氏
② 福祉車両と接遇について(演習)(セダン講習を含む)
しいの美サポート 遠藤 貴 氏
③ 車椅子の操作と階段介助(演習)
特定非営利活動法人はぁと世田谷 御園生 久義 理事長
特定非営利活動法人ハンディキャブを走らせる会 鬼塚 正徳 氏
特定非営利活動法人はぁと世田谷 山本 一 氏
特定非営利活動法人ハンディキャブを走らせる会 畑 秀樹 氏
④ 運転実技
特定非営利活動法人はぁと世田谷 御園生 久義 理事長
特定非営利活動法人ハンディキャブを走らせる会 鬼塚 正徳 氏
特定非営利活動法人はぁと世田谷 山本 一 氏
特定非営利活動法人ハンディキャブを走らせる会 畑 秀樹 氏
車椅子での階段介助にトライしたり、車椅子に乗ったまま乗車し利用者サイドの体験をしたり、実際に公道を走ったり、車椅子を車内に固定したり…。
日常生活ではなかなかできないことを体験していただく講習会となりました。
最後に、主催者である特定非営利活動法人せたがや移動ケア 吉田 正 理事長より、講評と修了書の授与が行なわれ、集合写真を撮って2日間の講習会が終了しました。
【スタッフ後記】
受講者の皆様、2日間大変お疲れ様でした。慣れない「座学」、さらに慣れない「実技」、そのご苦労の成果として、2種類の「修了書」を受け取っていただきました。これにて皆様は、福祉有償運転者として活動することができます。皆様がそれぞれのスタイルで、地域住民の方々のためにご活躍されることを祈っております。
従来の参加者は高年齢の男性の方が多かったのですが、今回は女性受講者が過半数、また、40代の方が4名参加されました。福祉有償運転への関心が世代や性別を超えて拡がりを見せている兆しを感じる講習会となりました。
受講者の皆様、講師の皆様、どうもありがとうございました。
2024年度第3回「そとでる」登録事業者研修会 開催報告
2024年12月13日(金)、2024年度第3回「そとでる」登録事業者研修会を開催しました。
参加者:18名
時 間:18時30分~20時30分
場 所:子育てステーション梅丘(世田谷区松原6丁目41番7号) 会議室A、B
今回のテーマは、「身の回りにある法的リスクの回避法 ─ 転ばぬ先の”杖“ ─ 『落とし穴』にはまってから慌てるのか!『落とし穴』の在処を知って備えるのか!」と題し、世田谷用賀法律事務所 パートナー弁護士・藤間 崇史先生にご講義を頂きました。
研修会次第 ① 開会挨拶:特定非営利活動法人せたがや移動ケア 吉田理事長 ② 講師紹介 ③ 参加事業者自己紹介 ④ 講義 ⑤ 質疑応答 |
【研修会報告】①開会挨拶
開講に先立ち、特定非営利活動法人せたがや移動ケア・吉田 正理事長より挨拶がありました。
「日本は法治国家であり、他者とのトラブルは法的に解決することとなる。当然ながら、トラブルは避けなければならず、起こしてはいけないのだが、やむなく生じた際にどのように対処すべきか。今日はそのヒントを頂ける研修会として期待しています」と、研修会への想いを述べられました。
② 講師紹介
続いて事務局から、講師にお招きした藤間先生のご紹介をさせて頂きました。
藤間 崇史(ふじま・たかし)先生略歴 ●企業法務全般(エンタメ、IT、飲食店、スーパーマーケット、不動産、 |
|
③ 参加事業者自己紹介
藤間先生から本日の研修開催に際して ご挨拶を頂いた後、研修会に参加されている事業者の皆様から一人ずつ自己紹介を頂きました。
④ 講義
会場内の参加者全員から自己紹介を頂いた後、いよいよ講義が始まりました。
*本講義のレジュメは、藤間先生のご許可を頂いて、「そとでる」の登録事業者様ページにUPしております。第3回登録事業者研修会に参加頂けなかった事業者様は、ぜひご覧いただき、ご活用願います。
講義内容 1-1 介護・福祉タクシーの区分 1-2 利用者との契約上のリスク① 利用者との契約内容:輸送契約に基づく責任 1-3 利用者との契約上のリスク② 利用者との契約内容:介護保険サービス契約に基づく責任 1-4 契約上のリスクの具体例 2-2 整備不良に関する具体例 2-3 車椅子の固定が不十分であり転倒事故が発生した場合 2-4 乗降時の介助に過失があり利用者が怪我をした場合 2-5 介助時の安全配慮義務について 2-6 介助にかかるトラブルの予防について 3-1 個人情報関連リスクについて 3-2 個人情報に関するトラブル 3-3 個人情報に関するトラブル2 4-1 クレーム・カスタマーハラスメント 4-2 クレーム・カスタマーハラスメントへの対策 |
藤間先生の丁寧なご説明に熱心に耳を傾けている皆様の姿が印象的な、講義時間となりました。
⑤ 質疑応答
講義が終了し、研修会の閉会も近づいた頃、「質疑応答」の時間を設けました。
参加者の皆様からは積極な質問が、藤間先生からはわかりやすい応答がなされ、充実したやりとりが交わされました。
【参加者の声】(一部抜粋)
・事故やトラブルなどのケースによって対応や対策の違いがあることを知ることができて良かったです。
・具体的な例をあげてお話をして頂けたので、とてもわかりやすかったです。
・あわてない、記録を取る等をうかがう事ができて、良かったです。
・福祉タクシーのリスクを再確認しました。
・何か起こった時の心構えが大切だと改めて思いました。
・記録に残すことの大切さなども、わかりました。
・改めて、利用者の情報共有が大切な事なのだと認識しました。
・普段、業務を行っている中で、不鮮明なまま行っているところがしっかりと説明されていたため、勉強になりました。
・弁護士の先生ならではの講義であり、裁判所の判例、利用者、業者それぞれの立場からの具体事例を交えての話はわかりやすかったです。
・今回の研修会のテーマは、常に頭の中にある不安材料でした。
・非常に有意義な時間でした。
・丁寧にお話ししてくださったので、わかりやすかったです。
【事務局から】
常日頃聞きなれない法律用語も多く含まれていましたが、平易な言葉に代え解りやすく解説して頂きました。我々の身近にある「具体的トラブル事例」も多く解説頂いたことにより、他人ごとではない「臨場感」が醸成されていたと感じました。
日々の業務の中に、どのような「責任」「リスク」が内在しているのか。とても有益な講義となりました。
おでかけイベント「三浦半島へ食事と買い物に行こう!」
師走とは思えないほどの陽気の日曜日、世田谷区からNPO移送(2台)、介護タクシー(3台)に分乗し、19名の参加者にて、おでかけイベント「三浦半島へ食事と買い物へ行こう!」が行われました。
●開催日時:2024年12月1日(日)、9時~16時
●イベント内容:世田谷区各所⇒三浦半島 新鮮市場グルメ館豊魚(昼食&お買い物)⇒城ケ島公園
●参加者:19名
9時に各車各所より出発し、遠くに富士山を拝みながら、約1時間半ハイウェイ(第3京浜、横・横道路)を走り、海が見えてくると目的地の三浦半島、新鮮市場グルメ館豊魚に到着です。
昼食は、やっぱり“鮮度”が違うまぐろ尽くしの「マグロ定食」に、参加者皆様舌鼓を打ちました。
腹ごしらえがすめば、皆様お楽しみの「お買い物」のお時間です。
皆様、車での旅だからこそできる「大量買い」を大いに楽しまれました。
その後は、三浦半島の先端に位置する「城ケ島公園」を散策し、波音と自然に包まれながら「ピクニック広場」「安房崎灯台」等絶景スポットにて記念撮影を行いました。
気がつくと時間はすでに、14時30分。名残惜しいですが、城ケ島公園を後にし、各車世田谷への帰路に着きました。
春のような気候に恵まれての日帰り旅、参加者皆様の笑顔が弾けたおでかけイベントとなりました。(吉)
せたがや福祉区民学会第16回大会に参加しました。
2024年11月9日(土)、せたがや福祉区民学会第16回大会「学びあい 広げよう せたがや福祉の輪─多様な人々をつなぐ運動・スポーツの可能性」(事務局:世田谷区福祉人材育成・研修センター 主催:せたがや福祉区民学会 協力:日本女子体育大学、(社福)世田谷区社会福祉事業団 後援:(社福)世田谷区社会福祉協議会)が開催されました。(於:日本女子体育大学 本館・東館。12時~17時30分)
せたがや福祉区民学会は世田谷区の福祉向上を目的に、事例発表、ワークショップ等を行い、実践活動、研究を深めあっています。また、本大会のように区内8大学、福祉事業所で働く人、区民、行政関係者が一堂に会する学会は、他に類を見ないものです。
このように、日頃の実践研究や活動の発表をとおして交流する場は大変貴重で、ここから新たな世田谷区の福祉施策に繋がるアイデアが生まれていることと思います。
■せたがや福祉区民学会第16回大会
◆テーマ
「学びあい 広げよう せたがや福祉の輪─多様な人々をつなぐ運動・スポーツの可能性」
◆内容
1. 基調講演:「運動・スポーツでつながる 地域の輪っはっは!」
雨宮 由紀枝氏(日本女子体育大学 体育学部 名誉教授)
2. 実践研究発表
●口頭発表:8会場56発表 ●ポスター発表:2会場11発表
【発表事例 テーマ】
(1) 子ども・若者が輝くまち 世田谷
(2) 地域をつなぐネットワーク
(3) 多様性を認めあう共生社会づくり
(4) ケアにおける協働・連携
(5) 福祉の魅力発信
(6) 一人ひとりに向きあった実践
(7) 運動・スポーツが多様性をつなげる可能性
3. ワークショップ (学生実行委員が中心となって進行)
4. まとめ
5.大会プラス
(1) 「KAiGO PRiDE@SETAGAYA」写真展
(2) 世田谷区障害者施設による展示販売会
(3) 介護の魅力PR事業 など
私たち「世田谷区福祉移動支援センター そとでる」は、この学会に毎回 参加・発表しており、今大会は「そとでる」と「おでかけサポーターズ」がポスター発表を行いました。また、発表の後には会場からの質問の時間や、「助言者」の方からの貴重な講評をいただきました。
私たちも参加したポスター発表は、過去最多の参加があったとのこと。
テーマごとに分かれた会場で、各々に工夫を凝らしたポスター、展示(中には動画での発表もありました)、力のこもった発表を見ることができました。
■世田谷区福祉移動支援センター「そとでる」(分科会ポスター2)
地域連携で守る「みんなの自由なおでかけ」
─誰もが自由に外出し、移動できる世田谷にするために─
「講評」(世田谷区保健福祉政策部長・田中 耕太氏)
「今後、高齢者が増えると移動困難な方も増えます。担い手不足が予想されるので、そとでるのように支援者を“つないでいく”ことは大事です。これからもきめ細やかに活動していただけたらと思います」
■「おでかけサポーターズ」(分科会ポスター1)
市民が運行する「玉川おでかけバス」の活動報告
─だれもが自由にお出かけできる地域を目指す市民活動─
「講評」(高齢福祉部長・山戸 茂子氏)
「今まで自転車に乗れていた方が乗れなくなった。あるいはベビーカーなどの移動が難しい方がいらっしゃいます。そんな中、市民活動として、おでかけをサポートされる皆さんのお気持ちに敬意を表します。本日は大変素晴らしい活動の発表をありがとうございました」
(写真:おでかけサポーターズの活動報告・ポスター発表会場でのメンバーたち)
【せたがや福祉区民学会に参加して】「そとでる」のスタッフとして、「地域連携で守る『みんなの自由なおでかけ』」についてポスター発表を行いました。
発表時間として定められたのは3分! 発表時間の配分がうまくいかず、イントロの説明だけでおおよその時間を使い切ることに…。尻切れトンボの発表となってしまいました。(捲土重来!!)少しでも来場者の方々に「そとでる」の活動を知っていただけたなら幸いです。(吉)
(「そとでる」のポスター発表の様子がせたがや福祉区民学会 :: 世田谷区社会福祉事業団 世田谷区福祉人材育成・研修センターホームページに掲載されました!)
「そとでる」で「お疲れ様会」を行いました!
11月29日(金)18:00~21:00、「そとでる」としては初の試みとなる「『そとでる』お疲れ様会」を開催いたしました。
ある日、スタッフの間でこんな会話が交わされました。
このようなやりとりから、「お疲れ様会」の企画がスタート。
勤務時間後の開催であること、会費制(1,000円)であること、スタッフの手作り・手料理や持ち寄りを主にした「スタッフから事業者様への感謝の想いをこめた『お疲れ様会』に!」と趣旨がかたまり、せたがや移動ケア・理事会でのご了承も頂いて、実現の運びとなりました。
「そとでる」事務局スタッフと、在宅スタッフ
後列左:フード、ドリンク、ゲーム担当・山田
後列右:企画、運営、進行担当・野辺
前列右:受付、会場担当・吉原
当日は、事業者の皆様、スタッフ、あわせて23名が参加されましたが、場内は再会を楽しむ方々の会話、初めて出会う方々の名刺交換など、賑やかなやりとりで一気に華やかな空気に。
そして皆様のやりとりが落ち着いた頃、せたがや移動ケア・吉田理事長から ご挨拶の言葉を頂きました。
写真左:スタッフ・野辺(進行) 写真右:せたがや移動ケア・吉田理事長(挨拶)
その後、スタッフ・吉原が乾杯の音頭をとらせて頂き、「お疲れ様会」がスタートしました。
「乾杯」前、吉田理事長のご挨拶に耳を傾ける参加者の皆様方。
有志の皆様からの美味しい差し入れや、スタッフ手作りのサンドウィッチ、稲荷寿司などが並ぶ。
日頃、顔を合わせる機会が少ない事業者様、スタッフにとって、事業者連絡会や登録事業者研修会は貴重な場ですが、この日の「お疲れ様会」は発足10周年を経た「そとでる」として初めての試み。
参加者全員が楽しく語らい、食べ、飲んで、交流を深めました。
また、スタッフが企画したゲーム大会(「ロシアンクラッカー」、「BINGO」)も大いに盛り上がり、笑顔あふれる時間となりました。
その後、いよいよ中締め。スタッフ・吉原より、ご参加の皆様に謝辞を申し上げ、一本締めにて中締めを行い、お開きとなりました。
「お疲れ様会」にご参加いただいた皆様、改めまして御礼申し上げます。
ご予定が合わずご参加が叶わなかった皆様、またの機会にぜひ よろしくお願い申し上げます。(吉)
第49回「雑居まつり」に参加しました。
2024年10月13日(日)、世田谷区羽根木公園にて第49回「雑居まつり」が開催されました。
「雑居まつり」は、「地域の問題は地域住民の手で!」を合言葉に、福祉・教育・食・平和・国際協力などの分野で活動している団体やグループが開催するイベントで、半世紀に近い歴史を有しています。
今回は、59の出展者が思い思いに工夫を凝らしたブース展開を行い、秋晴の下、多くの世田谷区民が訪れ、各ブース大盛況の1日となりました。
またステージでは、世田谷区・保坂区長の挨拶をはじめ、多種多様な芝居、音楽等のパフォーマンスが繰り広げられ、恒例のサンバパレードが賑やかにフィナーレを飾りました。
第49回ステージプログラム
9:55 | 実行委員長あいさつ |
10:00 | 風鼓の会 和太鼓 |
10:20 | 原水爆禁止せたがや市民会議 活動アピール・歌 |
10:40 | 普通学級で障害児を受けもつ担任と親の交流会 活動アピール・歌 |
11:50 | 社会福祉法人 自立の家 F-TAMA フォークミュージック |
11:20 | 大きな木保育園 口笛 |
11:40 | 手話サークルたんぽぽ 手話歌・手話パフォーマンス |
12:10 | デートDV防止せたがやネットワーク アピール |
12:20 | JOY バンド演奏 |
12:40 | 保坂展人世田谷区長挨拶 |
12:55 | 手話サークル輪の会 手話歌 |
13:15 | NPO法人 世田谷区聴覚障害者協会 アピール |
13:50 | 市民連合めぐろ・せたがや紙芝居チーム 紙芝居 |
14:20 | 生活クラブ運動グループ 世田谷地域協議会 ピースアピール |
14:40 | 「ふるさと」合唱 |
15:10 | ボランティアサークルうんどうぐつ エイサー演舞 |
15:30 | フィナーレ P-RAZIL&サンバ隊 サンバパレード |
16:00 | 終了 |
会場案内図
※プログラムと案内図 出展:下記サイト
「雑居まつり—ボランティアと福祉を考えるわたしたちがつくるおまつりです . 」https://www.zakkyo.jp/
「そとでる」の運営団体である「NPO法人せたがや移動ケア」は早くからこのイベントに参画しており、今年度も出展。「NPO法人ハンディキャブを走らせる会」「けやき学級」と共同で、3区画を使ってブースを出展しました(エリアC:ふれあい通り)。
吉田理事長、(NPO法人せたがや移動ケア)、碓井理事長(NPO法人ハンディキャブを走らせる会)の参加もあり、「そとでる」、「おでかけサポーターズ」、「けやき学級」、の現役、OB含め多くのスタッフが運営に協力。あたたかな日差しのなか 訪れた人々に対して、効果あるPR活動を行うと共に、その存在感を内外に示す好機となりました。
第13回「くらしの足をみんなで考える全国フォーラム」に参加しました。
2024年10月26日(土)、27日(日)の二日間にわたり、東洋大学白山キャンパスにて第13回「くらしの足をみんなで考える全国フォーラム」が開催されました。
毎年開催され、今年で13回目となるフォーラムですが、今ほど「地域交通・地域の足」に関する議論が活発な時期はないでしょう。また、制度も大きく変化してきています。
そのようなタイミングで開催された「くらしの足をみんなで考える全国フォーラム」は、まさに「全国」フォーラムとして全国各地から「国、自治体の行政職員」「研究者」「交通事業者」「NPO」「IT事業者」などが集結しました。
時宜に適った各種プログラムの中から、一部をご紹介します。
■基調講演(26日)基調講演は、福島大学・吉田樹教授による「『くらしの足』概論~求められる『不易流行』~」で、今は公共交通の隙間が大きくなって移動に困難を抱える人たちが生み出されているが、このフォーラムに集まる者たちが、それぞれの立場から地域の交通に自分たちのできること広げて、重なり合い協働する部分を多くして隙間を埋めていくことが必要だとこのフォーラム開催の原点に触れられました。
■分科会(分科会A:26日、分科会B:27日)
分科会では①基調講演の深堀(分科会A)、②ライドシェア(分科会A、B)(写真②)、③バス運転者不足(分科会B)について広い視野で意見交換が行われ、④模擬「交通会議」(分科会B)では、ロールプレイングにて多く発言機会が設けられました。
■ポスターセッション(ポスター紹介:26日、ポスター発表:27日)
私たち世田谷区福祉移動支援センター「そとでる」も参加したポスターセッションには「30」の出展があり、双方向に熱い意見交換の場となりました。
「そとでる」のポスターは、「そとでるって?」「地域連携で守る自由なおでかけ」の2テーマで取りまとめました。このような場に参加することで、「そとでる」を知っていただく機会と、世田谷区における「地域連携」の具体策をお知らせすることができたと実感しました。
また、全国の「移動」「くらしの足」に関する取り組みを知ることができたのは大変有意義であると感じた二日間でした。
(ポスター、吹き出し横の写真提供:くらしの足をみんなで考える全国フォーラム実行委員会)
2024年度第2回「そとでる」登録事業者研修会を開催しました
2024年9月27日(金)、2024年度第2回「そとでる」登録事業者研修会を開催しました。
参加者:17名
時間:18時30分~20時15分
場所:うめとぴあ(世田谷区立保健医療福祉総合プラザ 会議室1-1)
今回のテーマは、「認知症サポーター養成講座 世田谷版『アクション講座』」と題し、上北沢と松原のあんしんすこやかセンター様のご協力により開講させて頂きました。
*あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)は、世田谷区が28か所に設置している高齢者のための相談窓口です。社会福祉士、主任ケアマネジャー、保健師等が相談に応じてくれます。(相談無料)
「認知症サポーター養成講座世田谷版『アクション講座』」 ① 世田谷区福祉移動支援センター「そとでる」センター長挨拶 |
【研修会報告】
① センター長挨拶世田谷区福祉移動支援センター「そとでる」の鬼塚センター長より、研修会開催に際しての挨拶がありました。
② 講師紹介~講師挨拶:笠原所長ご挨拶上北沢あんしんすこやかセンターの笠原所長より、研修会開催にあたっての抱負などが述べられました。
(写真左より:笠原所長(上北沢あんしんすこやかセンター)、佐藤所長(松原あんしんすこやかセンター)、大内副所長(松原あんしんすこやかセンター)、小山様(上北沢あんしんすこやかセンター))
③ 研修:座学
(1) 認知症クイズ
講師の佐藤所長から、認知症に関する「○×クイズ」が出題されました。
(2) 世田谷区の高齢者と認知症の状況世田谷区の人口は約92万人。内65歳以上の認知症の人の数は、2021年に3万2千人(約3.5%)となったそうです。そしてその数は、「今後、ますます増えていく」というお話がありました。
(3) 世田谷区 認知症とともに生きる希望条例
講師の大内副所長から条例の目的について、
「私たちが認知症になっても、希望をもって社会の一員として暮らすことができるよう、基本となる考え方を共有し、みんながともに生きることができる、世田谷をつくること」というご説明がありました。
(4) VTR視聴「認知症本人(70代男性)回復への軌跡」
認知症本人の方が出演されているVTRを、参加者全員で視聴しました。
家族、かんたき、訪問看護職員、かかりつけ医、その他個人的におせわになっているところ…等々のネットワークが支えとなることを皆が痛感しました。
(5) 世田谷区「認知症あんしんガイドブック」解説
認知症の概要や診断後、困りごとへのヒント等が掲載されている世田谷区発行の冊子「認知症あんしんガイドブック」(本冊、別冊)について、講師から解説がありました。
ご説明の中で特に印象的だったのは「認知症の『古いイメージ』からチェンジできると、お互いの可能性が広がる」というお言葉でした。
(写真左:本冊。右:別冊)
*冊子のPDFは、世田谷区のホームページからダウンロードすることができます。
【お問い合わせ】世田谷区認知症在宅生活サポートセンター
TEL: 03-6379-4315、FAX: 03-6379-4316
④ 研修:グループワーク「アクション講座」
「アクション講座」では、参加者が自分事として捉えることを意識して、「(地域で)そとでるの業務としてできること」や「活かせること」をテーブルごとに話し合いました。
グループワーク中は、講師からの具体的な問いかけをきっかけに活発なやりとりがかわされました。また、時に、講師の方々も加わった意見交換の場がもたれました。
●講師からの問いかけ:「介護タクシー業務で、こんなことを言われたり、こんなことをされたとき、なんとお声がけしますか? どんな関わりをしますか?」
・同じ話を繰り返しお話しする。 ・急に大きな声を出される。 ・行き先がころころ変わる。 ・目的地で「ここじゃない」といわれる。 ・小銭を使えず、紙幣を出される。 ・物を取られた、といわれる。 |
⑤ 講師講評:小山様研修会のまとめとして、小山講師から講評のお言葉をいただきました。
「皆様の積極的な参加で、とても楽しい講座になりました。4人に1人がかかると言われる『認知症』ですが、他人事ではなく、自分事として皆が考えれば、住みやすい街になると思います。この講座がそのきっかけになればと思います」。
⑥ 集合写真撮影最後に、あんしんすこやかセンターの講師の皆様、「そとでる」登録事業者の皆様がそろい、なごやかな空気の中で集合写真を撮りました。
【参加者の声】(一部抜粋)
・知識の見直しと修正ができ、とても有意義な内容でした。
・とても良かったです。自分が80歳の時にどうしたいかなど、考えたことがなかったです。
・「希望条例」等を台東区にも!! (台東区の)服部区長に言っておきます。
・世田谷区のあんしんすこやかセンターが認知症の対応を通じて、地域にあのように働きかけているとは驚いた。安心した。
・少しずつでも、皆(世間一般)の意識が変わると良いと思います。
・認知症サポーター(以前の呼び方)⇒「パートナー」になったことなど、新たな発見があった。
・認知症は誰でもなるので、他人事に考えない。前向きに考える。人とのつながりを築くことが重要だと思った。
【事務局から】
なんとなく、わかっていると思っていた「認知症」。実は正しくわかっていないし、失礼なことをしていたかもしれません。
今回の研修会で「他人事」ではなく、「自分事」として認識すること。「自分、家族、大切な人がそうなったとき、どうすれば良いのか」などが良くわかりました。
そして、「希望条例」がある世田谷区は素敵な街で、それを広めようとされている「あんしんすこやかセンター」様の活動にも感銘をうけました。
また、「希望条例」が目指すところは、「そとでる」の基本理念と重なっていることを確認。
これからも「そとでる」の基本理念をベースにしながら、世田谷区の「希望条例」である“みんながともに生きることができる世田谷”を目指していきたいと思いました。
2024年度第1回「そとでる」登録事業者研修会 開催!
2024年8月18日(日)、2024年度第1回「そとでる」登録事業者研修会を開催しました。
参加者:19名
時 間:9時30分~12時30分
場 所:うめとぴあ(世田谷区立保健医療福祉総合プラザ)会議室1-1、2
今回のテーマは、「送迎時の介助技術研修会」と題し、NPO法人向日葵・三宅 真吾様、西 華子様にご指導を頂きました。
「送迎時の介助技術研修会」 講 師:NPO法人向日葵 ① 理事長挨拶 |
【研修会報告】
① 理事長挨拶NPO法人「せたがや移動ケア」吉田理事長より、本研修会の開催主旨等について説明がありました。
② 講師紹介講師から、研修会開催にあたって抱負などが述べられました。
(写真左より:西講師、三宅講師)
③ 参加者自己紹介
研修会の参加者一人ひとりが、自己紹介をしました。
④ 座学(事前講義)●介護技術
「ベッドから車椅子への移乗介助の方法・コツ」
1.環境整備(車椅子の準備)
2.ご本人が動きやすい姿勢をつくる
・浅座りの介助方法 ほか
⑤ 場面転換
事前講義として、座学の時間がもうけられていましたが、講師から「座学では伝えきれない!」というご発言があり、急きょ、実技指導に切り替わりました。(講師の熱量に感謝!)
⑥ 実技研修
A、B、2チームに分かれ、実技研修が始まりました。
●Aチーム 三宅講師:受講生、スタッフ 9名
●Bチーム 西講師:受講生、スタッフ 10名
・介助ケース1. ベッド↔車椅子
・介助ケース2. 車椅子→車椅子
・介助ケース3. ベッド→布担架→車椅子
登録事業者は当然ながら「介助のプロ」。(釈迦に説法の研修かも知れませんが、)プロ野球選手はプロになってからもとても厳しい練習を日々繰り返すことで、プロの地位を維持しています。
登録事業者も適宜適切に技術をブラッシュアップすることで、利用者様により「安全」「安心」「快適」を提供できるのでは、と思います。
その観点では、非常に熱を持った講師のお陰で、充実した実技研修となりました。
⑦ 質疑応答
赤堤介護タクシー・福田さん、しいの美サポート・遠藤さんからの質問に対し、両講師より応答がなされました。
⑧ 講師講評(一部抜粋)すべての研修終了後、講師より講評の言葉をいただきました、
「皆さん、日常的に介助をされているだけあって、とてもスムーズに研修できました。自分が快適に介助できれば、利用者様も快適に感じられているはずです。
本日の研修会のポイントを1つあげると「膝ロック」です。これができると、介助事故の多くは排除できます」。
⑨ 修了証授与(理事長)本研修会を修了された皆さんに、吉田理事長より「修了証」が授与されました。
⑩ センター長挨拶「そとでる」鬼塚センター長より、両講師へのお礼と、本日の「送迎時の介助技術研修会」の継続開催が約束されました。そして2024年度第1回「そとでる」登録事業者研修会の終了が宣されました。
【参加者の声】(一部抜粋)
・次回も移乗、介護に精通した内容を期待しています。日常の業務に際し、大変役に立つので助かります。
・初めての業界なので、すべてが新鮮に感じ、また今回のような研修自体、非常に「ありがたい」と感じました。後日の業務でも、役に立ったと感じています。
・大変有意義な研修会でした。私が介護福祉士の資格を取った時に教わった介助の仕方が、10年前から変わっていたことに驚きました。具体的には「移乗介助時にご利用者さんの両足の間に自分の足を入れることや、ズボンの背中側をつかむことが今はタブー」ということです。代わりに膝と膝をつけて膝ロックし、膝折れ防止のやり方や、(ズボンをつかむことは失礼にあたるので)肩甲骨辺りを支えるなど、新しい知識を学ぶことができました。
・体重の重い方の移乗のやり方や、床からの立ち上げ方、布担架の実演介助もとてもためになりました。
・講師のお二人の説明や実技も分かりやすくとても良かったです。実技がほとんどで実践に役立つ内容でした。このような研修会は何度でも必要だと思いました。また今回はいらしていない事業所の皆様にも参加して頂きたいと思える研修会でした。修了証も頂き、ありがとうございました。
・実際のパターンを想定しての研修でしたので、とてもためになりました。
・とても良い企画でした。自身の仕事に大いに役立ち、これからも2回、3回と続いて欲しいです。
・実習研修が充実していて、少し時間が足りなかったと感じました。最近変更になった介助方法について教えて頂き、実践で役に立ちました。
・ベッドの高さの設定が低すぎて、ぎっくり腰をやってしまいました。次回は高さを調節させてください。
・介助技術の研修会は今後も定期的に必要だと思います。次回開催予定の認知症の研修会(「アクション講座」(9月27日開催))も楽しみにしています。今後の研修会は「救命救急講習会」、「上級救命救急講習会」、「交通事故や介助事故の防衛策や対処方法」などを希望します。
・移動支援に於いて、ストレッチャー介助技術研修をして頂けると助かります。今後、車椅子対応に加え、ストレッチャー対応を検討する予定です。参考にさせて頂ければと思います。
・移乗の安全面を何度もテーマにした方が良いと思います。また、事故例を共有した方が良いと思います。運転免許更新時に事故映像を見るように、何か映像が良いです。
【事務局から】
とにかく、講師の熱量が半端なく、受講者もその熱に乗せられ、充実した研修会となりました。
そとでる事務局としましては、登録事業者全員に介助技術研修会を受講頂きたく、継続開催を目指して参ります。
「福祉有償運送認定運転者講習会」開催!!
2024年6月15日(土)、16日(日)に、「福祉有償運送認定運転者講習会」を世田谷ボランティアセンターにて開講いたしました。
受講者は7名で、移動支援についての心構え、基礎知識、福祉車両について等を座学講義で学び、実技では車椅子を利用しての階段介助や実際の運転などを行いました。
今回の受講者は、積極的に福祉有償運送へ取組む予定の方も数名おられ、アンケートでも総じて高評価を頂きました。今後の地域でのご活躍が大いに期待されます。
本講習会は、次回2025年1月の開講を予定しております。
上段の写真:全員でパチリ!
下段写真:階段介助風景