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2023/07/10

本の紹介「おばあちゃんのおうち」

Tweet ThisSend to Facebook | by:サイト管理者
八幡山一丁目だより

キッズ、YA(ヤングアダルト)におすすめの本
 ─ 家族、老い、介護を中心に No.7

こまったとき、相談できる ともだち。
うれしいとき、かなしいとき、そばにいる ともだち。
本をひらくと、そんなともだちに出会えるかもしれません。


「みんなが いままでどおり
とくいな ことを して くらせるように、
ぼくたちが そばに いるんだよ。」
(本文より)



おばあちゃんのおうち

はせがわさとみ 作・絵
メディカル・ケア・サービス株式会社/監修
株式会社学研プラス/発行所(第1刷:2020年9月23日)
(小学校低学年から)



主人公の女の子は、おばあちゃんがだいすき!
おばあちゃんはせかいいちのものしりだし、おばあちゃんがつくるおやつはまほうがかかったみたいにおいしい、と思っています。

でも「ある日、おばあちゃんの つくった クッキーが なんだか おかしな あじが した。」と感じました。

そして、べつの日、おばあちゃんはかったものをわすれてかえってきます。
そう、おばあちゃんは、わすれてしまったり、こまったりすることがふえてきたのです。
なぜだか…、おこりんぼうにもなったみたい。

とまどう女の子に、おかあさんがおしえてくれました。
「おばあちゃんが くらしやすいように たすけてあげようね」と。

やがて、おばあちゃんはべつのおうちでくらすことになります。そのおうちには、おばあちゃんのことをてつだってくれる人がいるそうです。

そう聞いても、女の子は思います。
いっしょにいたい。どこにもいかないで。

さて、おばあちゃんがひっこすことになったあたらしいおうちは、どんなところなのでしょう。
おばあちゃんにあいにいくと、あれれ、おばあちゃんが、えがおでおにいさんとわらっています。

なんでかな?
でも、女の子は、おばあちゃんがわらっているのをみて、「うれしい」と感じます。
そして、おばあちゃんのあたらしいへやを、おばあちゃんのすきなものでいっぱいにしようと思いました。

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ひょうしのうらと、うらびょうし(本のさいご)のうらがわもとばさないで、よんでくださいね。
女の子の「なんでかな?」について、おにいさんがおしえてくれますよ。



今回ご紹介した絵本は、非売品です。学研ホールディングスが、認知症とその介護についての理解を深めてもらうためにつくった作品で、全国の公立小学校、図書館、児童館、幼稚園、保育園など約28,000か所に寄贈されたとのこと。
私自身、あるきっかけから、寄贈本として送られてきた絵本を手にしました。
もし、見かけることがあったら、ぜひ読んでください。やさしい文章とイラストであたたかな気持ちになりますが、伝えているのは、認知症や、グループホームでの暮らし、そしてグループホームで働く人についてです。グループホームや介護士について、ちいさな子どもたちに話すのは難しいかもしれませんが、この絵本から関心や、まなびにつながると良いと思いました。
・キーワード:家族 認知症 介護 グループホーム 介護士
(※画像はプレスリリースよりお借りしました)


(スタッフ・石黒)(イラスト Copyright @ISHIGURO 2021)

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