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SPECIAL CONTENTS
「ウィラブ世田谷 
 そとでるへの応援メッセージ

   

●東 ちづる氏 インタビュー

世田谷区にご縁のある「SPECIAL」な方をお訪ねし、「そとでる」へのメッセージをいただく「ウィラブ世田谷」。第7弾は女優として誰もが知る、東 ちづるさんをお訪ねしました。


芸能界で幅広い活躍をされている東さん。彼女が25年以上にわたり、骨髄バンクやドイツ平和村、障がい者アートなどのボランティア活動をされているのをご存じでしょうか?
今回はそんな東さんが2011年にたちあげ、理事長として2012年に法人化した一般社団法人「Get in touch」のご活動を中心にお話をうかがいました。

訪問者・佐藤 有利:「そとでる」(世田谷区福祉移動支援センター)、介護タクシー Yuriドライブサポート




東 ちづる(あずま・ちづる)氏 プロフィール

広島県出身。会社員生活を経て芸能界へ。
ドラマから情報番組のコメンテーター、司会、講演、出版など幅広く活躍。
プライベートでは骨髄バンクやドイツ平和村、障がい者アート等のボランティアを25年以上続けている。
2012年10月、アートや音楽、映像等を通じて、誰も排除しない、誰もが自分らしく生きられる “まぜこぜの社会”を目指す、一般社団法人「Get in touch」を設立し、代表として活動中。


主な著作に『わたしたちを忘れないで─ドイツ平和村より』(ブックマン社)、『<私>はなぜカウンセリングを受けたのか─「いい人、やめた!」母と娘の挑戦』(マガジンハウス)、『らいふ』(講談社)他、多数。
また、映画
『私はワタシ~over the rainbow~』では、プロデュース、インタビュー、企画・キャスティングを担当。舞台『月夜のからくりハウス』では脚本・演出、キャスティング、座長を務めるなど、その活躍は幅広い。





 全ての人が居心地良く
「まぜこぜの社会」めざして続く挑戦



■「まぜこぜ」が社会を変える

── 本日はお忙しいなか、ありがとうございます。
先日、一般社団法人「Get in touch」が制作された映画『私はワタシ~over the rainbow~』を拝見しました。「TOKYO AIDS WEEKS 2017」のクロージング・イベントということでしたが、本編はもちろん、東さんと監督さんのトークを聴くことができてうれしく思いました。
(写真:2017年11月26日(日)なかのZEROホール)



 ありがとうございます。観終わって、どんなふうに思われましたか?



── 映画の中で東さんはセクシュアル・マイノリティの方へのインタビューを通して、出演者の生き様や生きづらさを伝えてくださいました。印象的だったのは、ダイレクトに伝わってくるメッセージと同時に感じた会場の“Happyな空気”でした。「つらい内容もあったのになぜだろう?」と考えると、東さんの取材姿勢やお気持ちがまっすぐで、優しいからかと。だから映画の中のメッセージをしっかり受け止めることができて、セクシュアル・マイノリティのみならず、現代社会にあるさまざまな偏見や差別について考えたくなるのかと思いました。



 ありがとうございます。私はもともと、女優になる前に報道に携わっていたので、インタビューや取材が好きなんです。大変なこともありますが、伝えたい、伝わらなければ伝えなかったのと同じという思いで取り組んでいます。



── そうでしたか! 映画には、障がいがある人たちも出ていらっしゃいましたが。



 「Get in touch」は、誰もがそれぞれの個性を生かすことができる誰も排除しない「まぜこぜの社会」を目指してスタートしました。音楽やアート、映像などで活動し、障がいのある人や生きづらさを抱えた人の表現や創作活動も応援しています。
映画と同じく「Get in touch」が主催・制作の舞台『月夜のからくりハウス』では、「平成まぜこぜ一座」を立ち上げました。車いすダンサー、全盲のシンガーソングライター、ミゼット(小人)などなど、個性豊かな人たちとショーをつくりました。私たちはすでに色とりどりの人たちと生きているということを可視化する活動のひとつです。彼らもよく、福祉車両を利用していると聞いています。



佐藤 ありがとうございます。「そとでる」は“誰もが自由に外出し移動できる世田谷”にするために、公共の乗り物での移動が困難な方へ福祉限定タクシー(介護タクシー)やNPOの車を手配しています。センターには現在96社の事業所が登録し180台の車両が動いていますが、ご利用者様のご自宅までお迎えなど「ドアtoドア」で動きます。必要があれば介助も行います。

(写真:佐藤)

 ご自身も運転していらっしゃるんですね。



佐藤 はい。私は母の介護を通して介護タクシーを知り、いつか介護タクシーを開業したいという夢を持ち奮闘しまして、今に至ります。開業して6年目になりますが、介護タクシー代表者のほとんどはドライバー兼用の1人で営業していて、過去の職歴もさまざまです。ほとんどが男性なので、これからは女性の進出を願っています。
それから「そとでる」では配車以外にも、「おでかけサポーターズ」という、ボランティアさん(登録メンバー)の協力のもと、「おでかけツアー」などを開催しています。



 こういった活動は大切ですね。



佐藤 はい。私たちの仕事はご利用者様、ご家族と接して、人との出逢いが楽しい仕事です。ご利用者様から日々元気を頂ける仕事だと思いますし、ボランティアの皆さんも同様だと思います。



── 私たち「そとでる」のスタッフも同じ思いです。ところで先ほどお話しいただいた「まぜこぜ」という言葉が気になりますが…。



 多様性、ノーマライゼーション、ダイバーシティ、インクルーシブ…。いろいろな言葉がありますが、「Get in touch」が使う「まぜこぜの社会」は「まぜご飯」のイメージなんです。



── ご飯?



 まぜご飯は、いろいろな食材をその特性に合わせて切ったり、味付けをして混ぜ合わせますよね。そんな「工夫」「配慮」があれば、「まぜこぜの社会」は難しくないと思います。そして、これは「社会」にも必要なことではないかと。



── まず、それぞれの人が「工夫」や「配慮」するんですね。



 よく「バリアフリー社会」と言うけれど、社会を変えるためにハードを変えて「まちづくりに取り組みましょう!」ではなくて。理解や知識がなくても一緒にいれば気づきがあります。気づきから「工夫」したり、ニーズに応じて「配慮」することで、私たちの内なる“バリア”もなくなり、社会のシステムも変わっていくのではないでしょうか。



■「浅く 広く ゆるく」つなげる

── 「まぜご飯」の発想から、「まぜこぜの社会」という提案へ…。とてもユニークな表現、言葉の使い方と感じました。新鮮な発想で活動する「Get in touch」のスタートは、どのようなきっかけだったのですか?



 2011年の3・11、東日本大震災が始まりです。
被災地の避難所でのさまざまなマイノリティの人たちの生きづらさと現実を知って「社会にはいろいろな人が共存している」「個人、家族、行政、企業等々がつながらなければ!」と感じました。それで仲間たちに「つなげるための活動をしましょう」と呼びかけました。

キーワードは「浅く 広く ゆるく」。
がっちりつながらなくてもいい。家族や友人でなくていいし、浅く 広く ゆるくでいいから「つなげる」。そうすれば結果として「まぜこぜ」になっていくし、誰のことも排除しない社会になっていくんじゃないかと思っています。



── その理念を伝えるために、映画や舞台のような「見る、聴く、感じる」ことができる表現が関わってくるんですね。



 「まぜこぜの社会」を可視化・体験化しています。今はどうしても「支援する側・される側」に分かれてしまいがちですが、現在の「福祉」や社会システムに限定しないような社会をPRしたいのです。
このようなメッセージを伝えていく企画として、著名人・有名人をお招きしての講演会やシンポジウムになりがちです。でも、それではあまり情報がひろがりません。私たちは、アートや音楽、映像、舞台などのエンターテインメントを通じて啓発しています。
ワクワクすることには集客力がありますから。



── たしかに伝わってくるメッセージが強いですし、“体感”という言葉がしっくりくる気がしました。



 最近、「プロボノ」(自身の職業の専門性を生かして行うボランティア活動)という言葉をよく耳にしますが、私たちはまさに「プロボノ」。各々が専門性を持つプロフェッショナルな集団です。クリエイターも多いので、ボランティアや福祉のイメージをスタイリッシュにキュートにしたいという思いもあります。表面的にならないよう、もちろん勉強会もしっかりやるし、だからこそこのようなPR活動ができると思います。



── 「そとでる」の登録事業者も、ご利用者様と接するプロフェッショナルです。
ボランティア活動に関しては、まずメンバーとなる皆さんに「どのように集まっていただこうか」を考えるところから始まりますが、区のイベントなどでチラシをお配りして「そとでる」を知っていただいたり、「ボランティアにご興味ありませんか?」とお声をかけさせていただいています。
おしゃべりしたり、ご相談されることも多いですが、最後に「お話しできて、楽しかった。でも私、ボランティアなんてやりたくない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。



 「ボランティアをやりませんか?」と声がけするからではないでしょうか?もし私も「ボランティアをやってみませんか?」と聞かれたとしたら惑うと思います。



── ストレートに言われたら、「時間がない」と考えたり、ためらう…かも。



 ね(笑)。「何かできることはありませんか?」「一緒に楽しみませんか?」という声かけにしたらスッと入りやすいかもしれませんよ。
「Get in touch」の場合、徹底しているのは「自己犠牲のボランティア活動はなし」ということです。本業・家庭優先、自腹無し! 交通費などはお支払いします。ボランティアの方には理念に賛同して関わっていただきたいし、ある程度責任をもっていただけたらと思っています。



── ボランティア活動を長年続けていらした東さんの言葉の重みを感じます。そして、「浅く 広く ゆるく」の意識が大事ですね。参考になります。



 いろいろな考えの方がいらっしゃいますものね。それに、「ときに、深く」ということも大切ですね。



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