7.今後に向けて

今後の活動に向けて、10年間をデータで振り返り、検証します。






「そとでる」では配車にあたって利用登録をしていただいていますが、2010年度には500人足らずだった登録者数が、2020年度には8000人近くに増えました。
障害者手帳をお持ちの方の人数にはあまり変化がありませんが、介護認定を受けた方の登録数の伸びが著しく、高齢化社会を反映しています。
また、病院やあんしんすこやかセンター、介護事業所にパンフレットを配布し、ホームページやSNSによる発信を続けていることで、より認知されるようになったことが影響していると思われます。





「そとでる」では利用者のニーズに応じて、NPO・介護タクシー・介護保険事業者に運行を依頼しています。2010年度に1200件ほどだった配車が、2019年度には3000件を超えるようになりました。2020年度はコロナの影響で全体的に配車件数が落ちましたが、以降、ワクチン接種の送迎もあって、件数が戻りつつあります。従来から配車依頼の15%程度がキャンセルになりますが、これをどうしたら低減できるのかが課題の一つになっています。





運行を依頼するNPO・介護タクシー・介護保険事業者は、2010年度には50団体弱でしたが、年々増え、2020年度には110団体を超えました。そのおかげで、利用者数が増えても運行を手配でき、事業者間の交流や情報の共有も進んできました。今後、事業者研修会や利用者を交えたイベントで、お互いの理解をより強化していくことが課題です。


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