世田谷区福祉移動支援センター「そとでる」10周年に寄せて
世田谷区福祉人材育成・研修センター長
瓜生 律子
祝 世田谷区福祉移動支援センター「そとでる」10周年
「そとでる」運営10周年おめでとうございます。皆様が、様々な工夫を凝らし、区民のため、移動支援にご尽力され、10年の歳月を重ねられたことは、大変、素晴らしいこととお喜び申し上げます。
私は平成22~24年度、事業担当の障害者地域生活課長をしていたので、「そとでる」の皆様や移動支援従事者の方々との当時の交流を懐かしく思い出し、お祝いの言葉を述べさせていただきます。
「そとでる」の活動
「そとでる」は一人では外出が困難な方々の「おでかけ」をサポートする介護タクシーや福祉車両の配車や相談を行い、誰でも気軽に「おでかけ」ができる仕組みを作ってこられました。この間、利用登録者は約500人から8,000人、登録事業者は50団体から110団体、配車件数は約1,200件から3,500件へと飛躍的に拡大していると聞いております。
これも、地域のネットワークづくりや安全運転や介護技術の研修、おでかけサポーターズのボランティア活動、福祉有償運送運転者講習会など様々な活動を続けてこられた賜物と思います。そして、活動内容は、私どもが事務局を務めております「せたがや福祉区民学会」で毎年、発表いただいているので、広く区民や事業者の皆さんに知っていただいていると思います。
新型コロナウイルスの蔓延、そして「そとでる」のこれから……
誰もが安心して気軽に外出できる仕組みを推進するためには、地域のネットワークづくりや担い手の確保が大変重要となります。福祉人材不足が喫緊の課題となる中、新型コロナウイルスの蔓延により、地域の担い手不足はさらに厳しい状況と思いますが、活動の発展のために、区民・事業者・行政がともに力を合わせ、知恵を絞っていかなければと思います。
「誰もが住みやすい世田谷」を目指し、課題解決に向け取り組んでいける地域づくりの推進に皆で取組んでいければと思います。
「おでかけは『そとでる』で!」を合言葉…愛言葉に、さらに発展されることを祈念しお祝いの言葉といたします。