ふだん見ることのない保護者の、働く姿を見ることができる「子ども参観」。
「職場見学」と同様、積極的に実施している自治体や企業が徐々に増えていますが、夏休み終盤のある日、スタッフのお子さん2名が「そとでる」を訪問しました。子どもたちからいただいた貴重な感想をご紹介します。
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この日(2017年8月22日(火) 12 : 00─14 : 00)見学に来たのは、世田谷区内の小学校に通う6年生と3年生の兄弟。実は2人は、配車業務や「そとでるニュース」発行を担当しているスタッフのお子さんです。
学校の課題ということではなく、ふらりと母親が働く様子を見学にいらっしゃいましたが、思いがけず登録事業者(「マアクン介護タクシー」)の山本 正明さんから介護タクシーについてのご説明をちょうだいすることに。
ご利用者に乗車いただく際の流れ・動作について、詳しく説明していただきました。
特に、兄弟で車いすに「実際に座ってみる」「自分で押してみる」という体験では、新鮮な驚きを感じていたようでした。
「次世代育成支援対策」(参考:https://www.hataraku.metro.tokyo.jp/sodan/siryo/26zentaiban.pdf P.12)の一環である「子ども参観」ですが、このような子どもの見学日(参観日)をもうけることは、本人はもちろん、親、さらにその職場で働く者にとっても大変刺激的です。
大げさにかまえることなく、自然に「子ども参観」や「職場体験」を行うことは、体験した家族にとってはもちろん、職場のスタッフにとっても来訪者へのわかりやすい説明やミッションの再確認になりうる「有意義な時間」と、実感しました。
「見学・体験の感想」
●介護タクシーを見学して、実際に車いすを操作しながら教えてもらいました。車いすを押す時、重くてなかなか前に押すことができませんでした。
他にもブレーキを握りながら車いすのロックをかけたり、介助したりするときに、ロックのレバーに手が届きませんでした。
このようなたくさんの大変なことを毎日しているんだなーと思いました。
(小学校3年生 Sくん)
●今回の見学では、これまであまり興味のなかった介護タクシーに積まれているストレッチャーや車いすを見せてもらいました。そのあと、車いすに乗せてもらって「車いすの押し方」「車いすを押す時に大切なこと」を教えてもらいました。特に、車いすを止める時に、レバーをおろさないといけないということが大切だと思いました。今後、自分が車いすを押す時に活かせたらいいなと思います。
そして、体の不自由な人のことについて少し教えてもらい、その人たちの大変さが少しだけわかりました。
次に自分が車いすに乗ってみて、タクシーに乗る時に揺れて不安なんじゃないかと思ったけれど、シートベルトなどでしっかり固定してもらったので、「安心するなぁ」と思いました。
他にも、事務所の中で介護タクシーの手配をしているところなどを見て、「ひとりの利用者のために、何人かの人たちがいろいろなことをやっている」ことがわかりました。僕はこの見学を通して、貴重な体験ができて良かったです。
・印象に残ったこと: 体の不自由な人には、その人のペースにあわせることが大切だということです。
・最後に思ったこと: 今回のように、体の不自由な人のこと、介護タクシーについてなどの見学会を開いたら良いと思います。なぜなら、そういうことを自分がわかっていれば、必ず何かにつながると思うからです。
(小学校6年生 Tくん)
笑顔と緊張のいりまじったひととき。皆さん、お疲れさまでした。
(「マアクン介護タクシー」さん、ご協力ありがとうございました)