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2021/10/01

本の紹介「おばあちゃん、わたしを忘れてもいいよ」

Tweet ThisSend to Facebook | by:サイト管理者
八幡山一丁目だより

キッズ、YA(ヤングアダルト)におすすめの本
 ─ 家族、老い、介護を中心に No.6

こまったとき、相談できる ともだち。
うれしいとき、かなしいとき、そばにいる ともだち。
本をひらくと、そんなともだちに出会えるかもしれません。


本当は、すごく寂しいんだ。
だって、忘れないでほしいもん。
この寂しさと悔しさは、
小学生にとっては正直かなりキツイものがある。
(本文より)




おばあちゃん、わたしを忘れてもいいよ

緒川 さよ 作/久永 フミノ 絵
朝日学生新聞社(初版:2019年2月28日)
(小学校高学年から)


主人公の辰子は、両親と認知症になったおばあちゃんと4人で暮らす小学5年生。
辰子は、認知症の影響で孫の名前を思い出せないおばあちゃんに、
何度も名前を聞かれて寂しさをつのらせていきます。
(朝日学生新聞社ホームページより)


辰年に生まれたから、辰子?
この名前を付けたのは、おばあちゃん。
時代おくれで恥ずかしい!
クラスで「子」の字が付く名前は、2人だけ…。

そんなふうに思っている辰子ですが、
おばあちゃんは最近、
「ご飯まだ?」、
「今日は何曜日?」、
「あんた名前なんだっけ?」と何度も聞いてきます。

心配でしかたがない辰子。
けれど、おばあちゃんの「まだら回線」がつながる秘密に気づきました。
“魔法の呪文”でやりとりすると、おばあちゃんの回線がつながって、
かっこよくて、シャキッとした「自慢のおばあちゃん」にもどるのです。
さて、その“魔法の呪文”とは…?

辰子とおばあちゃん。パパ、ママ。ご近所さん。友達。好きな男子。
たくさんの人とのつながりから生まれた、今までの思い出。
そして…。今日から作る思い出について考える、辰子。
物語が進むにつれて、辰子はさまざまなことを知り、体験して少しずつ成長します。

最後に辰子が決めた「覚悟」を応援したい! と、思ったあなた。
「あとがき」も、必読です。

2018年10月から12月まで、朝日小学生新聞に連載されていた物語。連載時の題名は『おばあちゃん、わたしのこと忘れないで』でした。
なぜ、単行本化の際に題名が変わったのかは「あとがき」に記されています。「こんなきれいごとではすまないよ」という感想をもつ読者も多いと思いますが、主人公を一緒に応援しませんか?
・第9回 朝日学生新聞社 児童文学賞受賞作
・第31回 読書感想画中央コンクール指定図書

・キーワード:家族  認知症  介護


(スタッフ・石黒)(イラスト Copyright @ISHIGURO 2021)

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