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2013/10/16

八幡山一丁目便りVol.8 前編

Tweet ThisSend to Facebook | by:サイト管理者

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「八幡山一丁目便り」と題して、「そとでる」の各スタッフが
日常のなかで感じた様々な思いを綴っていきたいと思います。
記事の右下の緑字「八幡山一丁目便り」をクリックすると、
まとめ読みもできます。
では第8号を前編・後編の2回に分けてお届けします。

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「2013年、晩夏。はじめての仙台、石巻・前編」


[インタビュー] 
「3.11 ~ まちなか映画館の支配人が思ったこと」
桜井薬局セントラルホール 支配人 遠藤瑞知(えんどう・みずとも)さん


仙台有数のアーケードの中にあるクリスロード商店街。

仙台市中心部の大きな商店街だ。
2013年8月17日から30日まで、商店街にある映画館(桜井薬局セントラルホール
)で1本の映画が上映された。
当欄(八幡山一丁目便りVol.7
)でご紹介した『カミハテ商店』である。

今回、この映画の私設応援団として仙台在住の友人が活動することになり、私は友人の “応援団”として仙台へ向かった。

以下は、ご多忙のなかお話しくださった、映画館支配人・遠藤瑞知さんの「仙台、映画への想い」です。
(遠藤:遠藤瑞知さん、石黒:「そとでる」スタッフ)



■「日常」のなかの映画


石黒
 クリスロード商店街は平日で約4万人、休日は約5万人をこえる人が行きかう大きな商店街ということですが、映画館の特色はなんですか?


遠藤
 ここ桜井薬局セントラルホール以外にも、仙台市中心部には映画館が沢山ありました。仕事帰りに、あるいは街で買い物をしたり映画を見たりして週末を過ごすライフスタイルでしたが、郊外のショッピングセンター内にシネコンができ、街中の映画館が姿を消しました。いまは家族で、ショッピングやお食事、そして映画を楽しむような週末のレジャーになっている気がします。
うちは、JR、バス、地下鉄の停留所が集まる交通要地なので、「病院の帰りに映画」「買い物帰りに映画」という方が多くいらっしゃいます。


石黒 2011年3月11日のことをお聞かせくださいますか?


遠藤 3月11日は金曜日でしたので、翌日から新しい番組(映画)に変わります。その準備に追われていました。“多国籍”、“料理”、それに派生して“旅”がテーマだったので、近くの書店さんと連動企画を組み、その打ち合わせを終えた後に被災しました。
劇場では映画上映中でしたので、心配で急いで劇場に戻りました。
歩道には、ビルから出てきた人があふれ、余震の度にビルから離れようと道路に飛び出しパニック状態でした。信号も消え、車はどう進んでいいのかわからない状況になっていました。劇場に戻ると、避難は完了していて、全員無事だったと聞き、安心しました。
しかし、それから数日は電気や水、ガスなどライフラインが止まり、暗い商店街になっていて、先の見えない将来への不安でいっぱいでした。
あれから2年半が経過し、街は普段を取り戻しましたが、あの時の衝撃は、皆の心に深く残っています。


石黒 震災後、映画館の状況はいかがでしたか?


遠藤 おかげさまで映写機が倒れることもなかったので、いつでも上映をスタートできる状況でした。
しかし、ビルのタイルが崩落していたので、ビル自体に覆いが掛けられていました。これではお客様も入りたくありませんよね。ですから開店休業状態でした。
ただ、映画業界が作った「ゴールデンウイーク」(映画界が多数の動員を生み出すことや活性化を目的として作成した宣伝用語として知られる)にはこだわりました。「いやな気分を吹き飛ばそう」と、派手で笑えるような作品を探して、ラインナップし、4月29日から上映を再開しました。


石黒 再開していかがでしたか?


遠藤 僕らにとって、「映画館が普通に開いている」。それが、日常だと思っていました。メジャーな作品を選んだこともあり、今までと違う若い層のお客様にも来ていただきました。けれど震災の恐怖はすさまじく、ちょっと余震があると涙を流しながら「観ていられない」と出て行く方もいて、震災の傷の深さを感じました。でも「上映を続けていれば、お客様が戻ってくる」と思っていたある日、こんな出来事がありました。
年配の女性がいらして、「映画は、いつやるの?」とたずねられました。
「今は、○○という作品をやっていますよ」とお話しますと、さらに「私たちの観る映画は、いつからやるのですか?」とたずねられました。
僕たちはみんなが元気になるように、派手な作品を選び、映画を上映していることが「日常」だと思って再開しましたが、その方からするといつもの映画とは違う。つまり「非日常なんですよ」と言われたようでした。
これは、ショックでした。冷や水を浴びせられたような、強い衝撃でした。僕自身がはしゃいでいたんですね。大いに反省し、先のラインナップを修正していきました。


石黒 ところで、遠藤さんにとって「映画」「映画館」とはどのようなものですか?


遠藤 僕は映画と共に大人になったような気がします。親と一緒に初めて入った映画館。ゴジラやガメラ、仮面ライダーなどをワクワクしながら、大画面に映し出されるヒーローに憧れました。でも、そんな時、父は横で寝ていました(笑)。
「せっかく高いお金を払っているのに…」と思っていましたが、家でTVの古い映画を観ていて「これは面白かったなあ」とか、「あの頃、みんなあの服を着ていたよなあ」とうれしそうに会話している姿を見て育ちました。
やがて、中学に入り、自分たちで映画を選んで、グループで映画を観に行く「グループ・デート」をしました。それが高校になって、2人で行くようになり、社会人になると映画館前で待ち合わせて、映画を観て、その映画を肴に食事を楽しむというデートをしました。映画を媒体に“大人になるためのステップ”を教わったと思っています。
いまは車で、スーっとどこにでも行けますが、まちなかで映画を見て、その後映画に合わせた美味しい食べ物と軽く一杯。会話も弾みますし、平日でもおとなのデートが軽くできると思います。



■街に息吹を感じた日と「これから」

石黒 震災後、商店街の様子はいかがでしたか?


遠藤 震災直後から毎日、映画館に通っていました。しかし、映画館は、開けたくてもお客様がいらっしゃれるような状態ではありませんでした。
商店街のお店が開けられない時、どこからともなく怪しい出店があって、とんでもない値段で商品や食べ物を売っていました。商店街や商工会議所の人達も苦慮していました。
そこで、ボランティアを募って、「愛する街・仙台」という活動に参加しました。これは、商店街の目立つところにお店の再開や商品の入荷情報などを伝える壁新聞やwebを作って、毎日更新していくものです。
朝、映画館に来て、片付けや清掃をして、昼過ぎから大学生のボランティアさんたちと関わっていました。


石黒 活動に参加されて感じたことはありますか?


遠藤 始めた時は、まだまだひと気が少ないというか、電気もなく、暗い商店街でした。
ライフラインが復旧して、少しずつあかりが戻り、お店のシャッターが開いてくる。まるで、お店が桜の花のようで、毎日変化するんです。街の息吹を感じました。そうして「映画館も再開できる日が来たなぁ」と確信していきました。


石黒 今後はまちなかの映画館として、なにかお考えですか?


遠藤 すべて粛々と…と思っています。まだまだ震災の傷は、なくなりませんし、消えていませんから。
僕らは子どもの頃、学校から帰るとその日学んだことを復習していました。よく、「記憶の風化」が話題になりますが、まず僕らが忘れず、若い人達に伝えて行くことが重要だと思います。
また、映画とは違いますが、個人としてあの日を忘れないための試みを始めました。
あの日(3月11日)、仙台は、恐ろしいほど星が輝いていたのです。震災の後、雪が降って、空気中のチリも落とされたからかもしれませんが、明かりが消えた街には、見たこともなかった星空が広がっていました。もっとも、それを愛でる余裕もありませんでしたが。
その後1週間たって電気が戻ってテレビがつくようになって、すさまじい映像を観た。やっと「こんなことがあったのか」と気づいて、世界中の人たちが祈ったり助けてくれたことを知った。
「こんなふうに世界中の人の想いが通じることがあるんだ」と、心から思えました。
そこであの日のことを忘れない、あの日気づいたことを未来に繋げようと有志と「311星空プロジェクト」を始めました。
震災が起きた6時間後の夜8時46分になったら、家族や親しい人が集まって1時間でも数分でも、あかりを消す。亡くなった人たちを思ったり、応援してくれた人たちのことを思わないか?
はるか遠くの人たちと想いが通じるかもしれないという「想いをつなげる活動」です。


石黒 どのような方々が参加していますか?


遠藤 震災で気づいた、人と人との関わり。それを体現しようと、面談式で多くの方とお話して500人以上の賛同を得ました。
今は、webを使ったりして宮城県はもちろん、東北、日本だけでなく、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツなど世界で賛同者が増えています。
どこかに集まるとか、お金を集めるではなく、この日を忘れず大切な人とひとときを過ごす。あの日気づいたことを未来につなげる活動ですので、ぜひご参加ください。


石黒 遠藤支配人の映画、商店街、仙台への想いを強く感じました。
同時に、遠藤さんがお客様とお話ししたり、さまざまな活動を通じて直面した「日常」の大切さを、そとでるに置き換えて考えることができました。
今日は本当にありがとうございました。

(2013年8月25日:桜井薬局セントラルホールにて。聴き手・写真:そとでるスタッフ・石黒)


 ◆桜井薬局セントラルホール( Facebook)   https://ja-jp.facebook.com/movie.sendai
◆遠藤瑞知さんTwitter https://twitter.com/cinemamist
◆311星空プロジェクト http://311hoshizora.jp

 

 


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