そとでるスタッフからの情報発信コーナーです。
ご意見等ありましたら、メールにてお気軽にご連絡ください!
 
スタッフブログ >> 記事詳細

2018/09/09

せたがや移動ケア、「災害学習会」でアピール

Tweet ThisSend to Facebook | by:サイト管理者

2018年7月26日(木)10:00~12:00、連協(世田谷区障害者福祉団体連絡協議会)の災害学習会(第1回)「災害時における障がい者とご家族の避難を考える」が開催されました。(於:世田谷区役所第3庁舎ブライトホール。主催:世田谷区障害者福祉団体連絡協議会。事務局:世田谷区障害福祉担当部障害施策推進課)


「そとでる」を運営しているNPO法人「せたがや移動ケア」は、2014年から連協の会員になり、区内の障害者団体のイベントや外出支援に対して、できるだけ支援することを目指しています。
この日の連協主催の第1回学習会に「せたがや移動ケア」「そとでる」から、2名が参加(鬼塚、石黒)しました。

 連協(世田谷区障害者福祉団体連絡協議会)とは?
世田谷区内にある障害者福祉団体の中の17団体(代表者)からなっており、情報交換、障害理解・啓発に関する活動を行っています。2015年には東日本大震災被災地の施設見学会、2017年には区に対して統一意見書「障害者差別解消法への取り組みに対する世田谷区民への積極的な参加に向けて」を提出しました。


【プログラム】
開会挨拶
プログラムについての説明
「世田谷区の災害対策の取り組みについて(避難先、避難方法、避難時の支援等)」(世田谷区)
「災害時に困らない安全な避難のために」(あみ∞あむ)
「各団体からのアピールタイム(災害時の避難について~心配事・助けてほしいこと)」(参加団体)
「今後の取り組みについて」
質疑応答
閉会

   
 (学習会のチラシ、当日の配布資料など)



●開会

学習会は連協副会長の隅様(NPO法人ヒューマンハーバー・代表理事)からご挨拶をいただきスタートしました。


●「世田谷区の災害対策の取り組みについて」

まず、「避難行動要支援者の支援」について、保健福祉部調整指導課・越智係長より説明がありました。
避難行動要支援者の支援について2007(平成19)年から取り組んでいることや地域助け合いの仕組みづくりについて、区が協定を結んだ町会や自治会や民生委員に、同意を得た要支援者の名簿をお渡ししていることが説明されました。名簿に記載された要支援者を町会や自治会の関係者にて確認していただき、安否確認や避難支援につなげることが目的で、現在は区内の197町会のうち97町会と締結しているとのことでした。(本年5月現在) このほかに、マンションの自治会や災害ボランティアとの連携の必要性をあげられました。


次に「避難所について」、障害者地域生活課・堂馬係長からお話があり、災害発生時に最初に避難する「指定避難所」(学校など)で生活するのが難しい方々を受け入れる「福祉避難所」(福祉施設など)について説明されました。
「福祉避難所」は、介護を要する高齢者や障害のある方々等(対象者は災害時に生活の支援が必要な方。避難所での生活は介護者の同伴)のために、社会福祉施設と協定を締結して開設されます。現在92施設と協定が締結していますが、災害発生時、福祉避難所は概ね72時間後を目安に物資を調達してから開設となるので、その時点での施設の被災状況や人員確保の様子を鑑み、協定締結施設と開設を進めるとのことです。
課題は、災害発生時、施設の近隣の一般の方々が避難してきた場合の対応や、マンパワーの不足、ボランティア支援の必要性、障害者施設で高齢者を受け入れる場合の想定のほか、広く災害時要支援者を支援していくための通常業務の継続があげられました。(写真:越智係長、堂馬係長)



●「災害時に自分たちでどう身を守るのか」
「あみ∞あむ」(地域防災のネットワークをつくる:女性の視点で防災を考え地域のネットワークをつくる活動や、世田谷区防災計画への提言を行っている)の砂田 紀子様が話されました。
災害時は「いつ・何処に避難するか」が違ってくる。風水害の避難情報は「避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示」の3段階となっているが、要支援者の避難は「指示待ちでなく、危険を感じたら避難を始める必要がある」ことなどが述べられました。また、世田谷区災害対策課が作成した「ハザードマップ」等を用いた「事前確認」や、医療器具、常備薬、他日常生活に必要な事項などを記入した「ノート」の作成と、避難の具体的な方法・必要な器材・人手等を記した「避難プラン」作りが必要であると話されました。またご近所で駆けつけてもらえる関係づくりをしておく必要がある。そして、今後も多様な人それぞれにあった避難用具の準備や「避難プラン」作りを一緒に考えていきたい、と結ばれました。



●「各団体からのアピールタイム(災害時の避難について~心配事・助けてほしいこと)」
事前に実施・まとめられた避難時のアンケート(まとめ:世田谷区障害福祉担当部障害施策推進課)の結果なども参考にしながら、アピールを希望した各団体が「困っていること」「災害対策で取り入れてほしいこと」等々を発表しました。アピールが進むほどに、さまざまな「障害」の立場からの要望の多さが露わになり、会場の参加者一人ひとりがうなずき、熱心にメモをとる姿が目立ちました。
このアピールタイムでは「せたがや移動ケア」も呼びかけさせていただき、「そとでる」の鬼塚事務局長が「災害時にはガソリンと情報が欲しい、福祉車両と運転者を抱える我々を災害時にどう使えるのか、なんでもご相談ください」と、障害者福祉団体の皆様にアピールしました。


その後、アピールに対しての「ひとこと」を講師、ご関係の皆様からいただきました。(以下、抜粋)


越智係長「町会との接点がないとか、対象とならない人でも厳しい状況があるというお話をうかがえました。皆さんには地域の方々との接点を持ってほしいと思います。地区のまちづくりセンターに、社会福祉協議会とあんしんすこやかセンターの窓口も一体となって入っているので、相談してほしいと思います」


堂馬係長「被災時の状況もあり福祉避難所の早期開設には課題も多いが、本日のご意見も参考にしていきたいです」


砂田様(あみ∞あむ)「皆さんが不安に思われるのと同じように町会の方々も不安に思っています。お互いに前進するためには交流の機会を持つ必要があります。「避難所運営マニュアル」にも不安解消につながる項目も書き込まれました。マニュアルの理解を広めるお手伝いをしたいです」


三井係長(災害対策課)「昨年度末に改定した避難所運営マニュアル(標準版)では、今までになかった在宅避難者の視点も取り入れています。障害種別は多様ですが、地域の方々に理解してもらうような啓発活動が重要と考えており、マニュアルにも障害種別ごとの特徴や配慮すべき点等をまとめています。また、在日外国人や子どもなどが見てわかるように、災害時の案内や掲示にも「やさしい日本語」を取り入れたバージョンを作成しています。」



●閉会
おわりの言葉として、世田谷区重症心身障害児(者)を守る会の村井会長が「本日は連協の各団体のさまざまな障害に対して、さまざまな支援が必要だということが共有できました。たとえば、『いま、この場で地震が来たらどうするか?』などを常に意識して、本日の集会の内容を活かしていきたいです。そして言いっぱなし、聞きっぱなしではなく、次のステップも考えたいと思います」と述べられました。

 



学習会に参加することで、講師の貴重なお話はもちろん、普段うかがう機会の少ない各団体のご苦労やお考えをたくさん耳にしました。災害対策など地域の課題を解決するために、互いの困りごとや要望を知ることの重要性、さらに「せたがや移動ケア」、「そとでる」がどうかかわり、支援していくかを考えることができた学習会でした。ありがとうございました。


 


22:49 | 投票する | 投票数(4) | お知らせ