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仲間、夢、想い 
─ 「介護タクシー」を始めて変わったこと・変わらないこと




「そとでる 登録事業者インタビュー」15回目は、らくらく介護タクシー の山中 淳也さんにお話をうかがいました。


山中さんは比較的早くから「そとでる」にご登録くださり、2011(平成23)年には研修会で講師を務めていただきました(「そとでる」登録事業者研修会:「階段昇降の技術を学ぶ」)。
また世田谷区リフト付きタクシー運行事業
に関わられていることから、ご利用可能な移動困難な方々のため、365日休みなく動いていらっしゃる姿をご存じの方も多いでしょう。
今回のインタビューでは、確かな実績と着実な歩みでご活躍の「らくらく介護タクシー」の山中さんにお話をうかがいました。



〈プロフィール〉
山中 淳也(やまなか・じゅんや)

略歴: 1977年生まれ。東京都杉並区出身。

資格: 普通自動車第二種免許。ホームヘルパー2級(訪問介護員養成研修2級課程:現在は介護職員初任者研修) 他。

趣味: スポーツ観戦、ウェイトトレーニング。












■人力にこだわりつづける介助


 ― 本日はお忙しいなか、ありがとうございます。
インタビューで必ず皆さんにうかがっているのですが、開業に至る経緯などをお聞かせください。
 


 開業は2005(平成17)年です。それまでスポーツ関係の仕事をしていましたが、知人の紹介で現在の業界に関わるようになりました。



 ― スポーツ関係というと、指導されるお立場ですか?

 はい、スポーツクラブでウェイトトレーニングのインストラクターや、子どもたちにスイミングを教えるコーチをしていました。
知人より「これからは、ヘルパーの資格をとってみるのもいいと思う」という勧めをもらったことがきっかけで、その後、ヘルパー2級の研修を受けました。
そして資格をとったあと、今後のことを考えていた頃に、その知人が「車の運転が好きなら」と、移送サービスを行っているNPOを紹介してくれたんです。車を運転するのは好きだったので、その団体で2002(平成14)年から3年間勉強させていただきました。



 ― そのNPOは現在もありますか?

 残念ながら現在はありません。法人化する前に解散したのですが、そちらの代表のかたより「山中くんなら今後ひとりでやっていける。これからは二種免許をとって、介護タクシーを起業してやっていく時代になるから」と背中を押してくださいました。それが現在の仕事を始める直接のきっかけになりました。


 ― 開業にあたっての準備など、大変でしたか?

 解散したNPOのご利用者様を引き継がせていただくことからスタートしました。そのような状況でしたので、順調に仕事をスタートすることができ、感謝しています。



 ― そうでしたか。ご開業から6年後でしょうか、「そとでる・登録事業者研修会」で「階段昇降」をテーマとした際に講師をお願いしたことがありました。
取材しながら目の前で拝見した山中さんの実技とご指導(「背負子とおんぶ」)は、今も印象に残っています。(写真:研修会より)


 はい、いまだにそのスタイルでやらせていただいているんですよ。「機械や器具を使わずに、人力で介助する」ということを続けています。



 ― 研修会のときにうかがえなかったのですが、なぜ人力にこだわっていらっしゃるのですか? 気になっていました。

 やはり以前の仕事でトレーニングをしていたことが大きいですね。「自分は機械を使わなくても介助できる」という確信があったんです。
「人を介助するために必要な筋力づくり」を明確にイメージしながら行っていましたから。



 ― とてもストイックなんですね。

 そうです、ストイックですね。スクワットはもちろんですし、ベンチプレスなどは100kg、120kgぐらいはやっていましたね。



 ― そのような山中さんのプロ意識は、ご利用者様にも何らかの形で伝わるでしょうね。

 実際は、車イスに座った状態での介助が多いですね。最近はエレベーターのあるマンションがほとんどですが、人力ならではの介助もあると思っていますので、介助でお困りなことがあればご相談いただければと思います。




■何よりも「クチコミ」を大切に


 ― 現在、「らくらく介護」はどのような体制で活動されていますか?

 車は4台、スタッフは6名(ドライバー4名、事務2名)です。女性ドライバーもいます。


 ― 開業された頃から、事業を大きくしていくイメージをおもちでしたか?

 それはまったくなかったです。すべてひとりでやっていたのですが、年数を重ね、ありがたいことにご利用者様も増えまして、皆様のご要望にお応えしたいという気持ちが強くなりました。そこで、車の台数を増やし、現在の体制になりました。



 ― 求人はどのようにされたんですか?

 1人は同じ世田谷地域で介護タクシーをされているかたでした。お話をさせてもらっているうちに、ぜひ一緒に仕事をしたいという気持ちになり、口説き落としました。同じ志をもったメンバーで対応させていただいています。



 ― 現在は、全員で一日に何件ほど受けていらっしゃいますか?

 多い日は40件前後です。デイサービスなども担当させていただいています。



 ― お忙しいですね。どのように営業されているのでしょうか?

 クチコミが一番と考えています。たとえば透析患者の送迎をしていてご利用者様が広めてくださったり、親しくさせていただいているケアマネジャーさんのご紹介で… というのが多いです。
僕はアナログ人間なので、ホームページも作っていなくて。インターネットなどを使って自分を売り込むとかPRするのは「タイプじゃないな」と思っているんです。
それよりは、いただいたお仕事を1件、1件、一生懸命やっていって、そこから広げていきたいし、そうやって広がってきたように思います。



 ― まさにクチコミを主体にされてきたのですね。
ところでご開業されてから今までで、特に印象に残ったことはありましたか?


 やはり「階段介助」ですね。階段が多かったので、5階まで人力介助したことは特に印象に残っています。



 ― ひとくちにおんぶ、抱っこ…と言っても、男女、体格、症状、本当に千差万別と思います。私自身は子どもをおんぶした経験くらいしかなくて、それでも、“ぐったり”されたときと、「子どもなりに気を使っているな?」と感じるときの違いはあった気がします。

 要は「体幹」があるかないか、なんですよね。体幹がなくなっていると、おんぶは難しい。なぜかというと、つかまる力がないので。そういうかたは、車イスに乗っていただくと良いです。
逆にしっかりと体幹があるかたや、歩けないけれど、手の力があってつかまることができるかたもいらっしゃる。ですから一人ひとり、ご利用者様をしっかりと見て、「おんぶでいきましょうか?」と声をかけてみたり、おんぶはいやだなというかたには「車イス」を使ったり、いろいろですね。



 ― 現場でしっかり見ること、その結果の瞬時のご判断が一番なんですね。

 そうですね、ご予約の電話をいただく時にある程度はうかがいますが、やはり現場での判断が大切ですね。



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