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「一期一会」で伝える心


「そとでる 登録事業者インタビュー」11回目は、
スカラモービル(電動階段昇降機)のインストラクターとしてもご活躍の、
ハピネス介護タクシー・藤澤 昭蔵さんにお話をうかがいました。


〈プロフィール〉
藤澤 昭蔵(ふじさわ・しょうぞう)


略歴:アパレル業界を経て、2006年2月(認可:2005年9月)「ハピネス介護タクシー」開業
資格:ホームヘルパー2級、福祉用具指導インストラクター 可搬型階段昇降機 安全指導員、福祉用具専門相談員
趣味:テニス(好きな選手:マッケンロー)
信条:一期一会



縁がつらなり 出逢った仕事

 ― 
藤澤さんには以前、「登録事業者研修会『階段昇降の技術を学ぶ』」(写真:2011年3月6日開催)の講師をお願いしました。その節は大変お世話になりました。
さっそくですが、現在のお仕事に就くきっかけをお聞かせください。

 僕が55歳頃のことですが、おふくろがデイサービスの利用などで有隣病院に通っていたんです。その時、福祉車両を利用していました。
僕はテニスが趣味なのですが、テニス仲間にホームヘルパーをやっていらっしゃる方がいて、「(福祉車両に)興味があったら、移動サービスをしている人に会ってみる?」と「フレンズ」の口田さん((元)移動サービス団体フレンズ・口田 義人さん)を紹介してくれたんです。もともと車の運転も好きでしたし、そこでボランティアとして手伝い始めたのがはじまりですね。その頃、山中さん(「らくらく介護タクシー」・山中 淳也さん)、鬼塚さん(「NPO法人ハンディキャブを走らせる会」、世田谷区福祉移動支援センター 事務局長・鬼塚 正徳さん)などと知り合わせていただき、勉強しました。
手伝うにあたって、「(収入は)期待しないほうがいいよ」と言われましたが、ちょうど前の仕事を辞めて少し休みたいと思っていた時期でしたし、おふくろが福祉車両のお世話になっていたこともあって「やってみたい」と思ったんです。それで中古の車を買って始めることにしました。
実際に移動サービスにかかわるようになると、ただ働くのではなくて「外出支援」という意識で、外に出るのが難しい方を助けることになる。その結果、お礼を言ってくださる方がいて、何かしらの対価をいただく。ひと言で言うと、「気持ちの良い仕事だなぁ」と思いました。その想いと、「階段がネックになって、外出したいのにできない方がいる。藤澤さんはからだが大きいから、特に階段昇降をやってくれるとありがたい」と言われることがあったのがきっかけだと思います。


■“伝える”ことを大切に


 ―  2006年にご開業とのことですが、当初はどのようなお気持ちで始めていらっしゃいましたか?


 僕は婦人服の仕事を23年間やってきました。仕事を辞める時、「1年間、ゆっくりしよう」と思っていたんです。そんな時に先ほどお話ししたように、おふくろが福祉車両を利用したり、知り合いのヘルパーさんにすすめられて、ボランティアとしてこの業界にかかわるようになりました。
そこで思ったのは、「採算重視というよりは、車の費用をねん出することを考えよう。そして、長く続けよう」ということでした。
何より、「自分がやったことに対して、直接、お客様に喜ばれる仕事」をありがたいと思ったんですね。



 ―  実際にお仕事を始めて、お感じになることはありましたか?

 最近思うのは「(ご家族は)車いすの使い方をわかっていらっしゃるだろうか?」ということですね。レンタルを開始する際に福祉用具専門相談員などがご利用についてしっかり説明しないと危険では? と思いますが、現実には難しいのかもしれないです。



 ―  親の在宅介護をしていた時期がありますが、大急ぎで「退院」が決まった時にさまざまな手続きや注意点で頭もからだも “一杯いっぱい”になりがちでした。あくまでも私の場合ですが、気になりながらも、車いすなど福祉用具のことまで手が届きにくい、というか…。


 そうかもしれないですね。車いすの使用については、業者は「車いすを持ってきて終わり」ではなく、使い始めやメンテナンスの際にご本人、ご家族に説明していただけたらと思います。



 ―  藤澤さんは、車いすの使い方をご利用者様に説明されるんですか?
 
 はい。ケアマネジャーさんにお伝えする機会はないので、なるべくご家族に「こうしたほうがいいと思いますよ」というお伝えの仕方をしています。
たとえば車いすの空気ですが、1か月使っていないとタイヤの空気が抜けます。そうすると車いすのブレーキをかけた時や下り坂でひじょうに危険なんです。そういった話や、ご家族が「空気が抜けている」と気づいていても対処できない時は「ヘルパーさんに話してみてください」とお伝えします。



 ―  そのようにピンポイントで注意してくださる方は少ないように思います。


 そうかもしれませんね。最近も、ヘルパーさんとご一緒した際に、車いすの前を下げている方がいらっしゃいました。車いすは、基本的に前を下げてはいけないのですが、原理を理解していないと操作中に混乱気味の動きになるんですね。
それは移動支援にかかわる我々も注意しなくてはいけないことで、僕自身、常に意識していたいと思います。
車いすは、特に夏はすべるし、プラスチック素材のものもすべります。そのような危険があるからこそ、移動支援の際の注意点が多くなってきます。ご利用者の体重などの「事前情報」が重要な意味をもってくるのもそのためですね。



 ―  以前、藤澤さんから「そとでる」のスタッフに、ご利用者様の情報の聞き取り方についてアドバイスをいただいたことがありました。


 はい。お客様のご自宅の情報も重要で、僕が注意しているのはマンションや都営住宅ではなく、個人宅ですね。下の階が店舗などで、上の階にお住まいの場合、大工さんが人の住まい方にあわせて階段を作ることが多いので、バリアフリーの環境や踊り場がない場合があります。そういうところは危ないですし、階段が大理石でできている場合なども危険です。
このような「ノウハウ」…と言うと大げさですが、階段、車いす、スカラモービルについて「知りたい」「使いたい」という方には教えたい気持ちが強いですね。
「車いすは夏になるとタイヤの虫ゴムが悪くなることがある」とか、「空気入れを持っていてもバルブがダメだと対応できない」とか、「夏は暑いからバルブがとけてしまう」とか…そんなささいなことも、知っているといないとでは違ってくると思いますし。



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